この記事の要点

  • ホームページの更新日は、見た目の情報としてだけでなく、構造化データという機械可読の形式でも記載することで、生成AIや検索エンジンが「いつの情報か」を正しく読み取れるようになります。
  • ChatGPTやGoogleのAI検索は、同じ内容の記事が複数ある場合、更新日が新しいページを優先して参照する傾向があると各種調査で報告されています。ただし更新日だけを書き換えても本文が変わっていなければ、その傾向は働きにくいと考えられます。
  • 更新日を正しく運用するには、ページに表示する日付と構造化データの日付を一致させ、内容を実際に見直したときだけ日付を更新するという2点が基本になります。
  • サイトモは自社サイトで、記事の更新日をGitの編集履歴から自動的に生成し、手作業での更新漏れが起きない仕組みを実装・運用しています。
  • 中小企業がすぐに始められる対策として、記事一覧や記事本文に更新日を表示すること、更新した際は必ず日付を反映することの2つが挙げられます。

更新日(dateModified)とは何か

更新日とは、そのページの内容を最後に見直した日を、人にもプログラムにも分かる形で示す情報のことです。ホームページの多くは、公開した日を示す「公開日」と、内容を修正した日を示す「更新日」を別々に持っています。

人が読むページ上の表示だけでなく、ページの裏側に埋め込む構造化データという記述の中にも、更新日を示す項目を用意できます。この構造化データ上の更新日は、業界で広く使われている共通の書き方の一つで、多くの検索エンジンやAIサービスがこの形式を参照しています。ページに表示される日付と、構造化データ内の日付は、同じ日時で揃えておく必要があります。

なぜ生成AIの検索が更新日を重視するのか

生成AIは、回答の根拠にする情報がどれだけ現在の状況に近いかを重視します。制度、料金、仕様のように変わりやすい内容を扱う記事では、公開からの経過年数が長いページよりも、最近見直されたページのほうが信頼して引用しやすいためです。

Googleは、複数のページが似た内容を扱っている場合、更新日を鮮度の判断材料の一つとして使うことを公式に説明しています。生成AIによる検索でも、同様に更新日を含む構造化データが、情報の新しさを判断する手がかりの一つとして読まれていると考えられます。ただし、更新日だけが引用や表示順位を決めているわけではなく、内容の正確さや専門性など他の要素と合わせて評価されている点には注意が必要です。

更新日を正しく設定する具体的な方法

更新日の運用で押さえるべき点は、大きく2つです。1つ目は、ページに表示する日付と構造化データの日付を一致させること。2つ目は、実際に内容を見直したときだけ日付を新しくすることです。

Googleは、内容を実質的に変更していないのに日付だけを新しくする行為について、評価の向上にはつながらないと明言しています。見出しの言い回しを整えた程度の軽微な修正であれば、日付は据え置いて差し支えありません。一方、数値や制度の内容を書き直した、新しい項目を追加したといった実質的な変更があった場合は、更新日を反映させる価値があります。

更新の内容 更新日を反映すべきか
誤字脱字や表記の統一のみの修正 反映しなくてよい
料金・制度・数値など実質的な内容の書き換え 反映する
新しい項目・セクションの追加 反映する
デザインのみの変更で文章は同一 反映しなくてよい

サイトモは更新日をどう自動化しているか

サイトモの自社サイトでは、記事ページの更新日を人が手入力するのではなく、原稿ファイルの編集履歴を管理しているGitという仕組みの記録から自動的に生成しています。原稿に手を加えてその内容を保存した日時が、そのままページの更新日として反映される仕組みです。

この方式を取り入れた理由は、更新日の入力を人の手作業に任せると、内容を直しても日付欄の更新を忘れる、あるいは逆に内容を直していないのに日付だけ更新してしまうといったミスが起きやすいためです。編集履歴という客観的な記録を基準にすることで、日付と実際の変更内容がずれにくくなります。サイトモはこの仕組みを、更新日の信頼性を保つための実務上の工夫の一つと考えています。

更新日を明示するメリット

更新日を適切に表示・記載することで期待できる点は、主に3つあります。まず、生成AIや検索エンジンが情報の鮮度を判断しやすくなり、内容が変わりやすいテーマで参照先として選ばれやすくなる可能性があります。次に、読者自身がページを開いた瞬間に情報の新しさを確認でき、古い情報を鵜呑みにするリスクを避けられます。

さらに、社内の運用としても効果があります。更新日を自動で記録する仕組みを持っていると、どの記事がどれくらい放置されているかを一覧で把握でき、見直しの優先順位をつけやすくなります。

更新日の運用で注意したい点

更新日については、誤解されやすい点がいくつかあります。1つ目は、日付を新しくするだけで評価が上がるという誤解です。前述のとおり、内容を伴わない日付の書き換えは、Googleが公式に効果を否定しています。生成AI側で同様の検証がすべて公開されているわけではありませんが、機械的な日付操作を前提にした運用は避けるべきだとサイトモは考えています。

更新日は「更新した証拠」であって、「更新した理由」ではありません。日付を動かす前に、何を、なぜ見直したのかを説明できる状態にしておくことが基本です。

この視点を持っておくと、更新日の運用で判断に迷ったときの基準になります。

2つ目は、公開日だけを記載し更新日を省略しているケースです。制度や料金のように内容が変わりうる記事ほど、公開日に加えて更新日を用意し、いつの時点の情報かを読者とAIの双方に伝える必要があります。

まとめ

更新日は、生成AIや検索エンジンが情報の新しさを判断するための手がかりの一つです。表示上の日付と構造化データの日付を一致させ、実質的な変更があったときだけ日付を更新するという基本を守ることが、遠回りに見えて確実な対策になります。

自社サイトの記事に更新日が表示されているか、表示されている日付が実際の最終更新と一致しているかを、まず確認してみることをおすすめします。手作業での更新に不安がある場合は、更新履歴を自動的に記録・反映する仕組みを検討する余地もあります。

よくある質問

更新日は公開日と同じでもよいのですか

公開してから一度も内容を見直していない記事であれば、更新日を公開日と同じにしておいて問題ありません。無理に異なる日付を設定する必要はなく、実際に手を加えた時点で更新日を反映すれば十分です。

更新日だけ新しくすれば検索結果は良くなりますか

良くなるとは限りません。Googleは、内容を伴わない日付だけの書き換えについて、評価の向上にはつながらないと説明しています。日付を新しくする前に、本文の内容自体を見直すことが前提になります。

更新日はページのどこに表示すればよいですか

記事のタイトル付近や本文の冒頭など、読者が最初に目にする位置に表示するのが一般的です。あわせて構造化データにも同じ日時を記載し、表示上の日付と食い違いが生じないようにする必要があります。

すべての記事の更新日を定期的に見直す必要がありますか

すべての記事を一律の頻度で見直す必要はありません。料金、制度、仕様など内容が変わりやすいテーマの記事を優先して見直し、内容に変更が生じたタイミングで更新日を反映する運用が現実的です。

参考情報