# サイトモ 全文版情報(AI/LLM向け) このファイルは簡易版 /llms.txt の詳細版です。FAQ・コラム記事の全文を含みます。 ChatGPT等のLLM/AIクローラーが当サービスの内容を正確・詳細に理解・引用できるようにするための全文情報です。 ## 会社・サービス概要(詳細版) - サービス名: サイトモ - 運営会社(法人名): 株式会社エヌティ・ウェブデザイン - 事業内容: AIO・LLMO対応 サブスク型ホームページ制作 - 電話番号: 096-227-6611 - 本社所在地: 〒860-0833 熊本県熊本市中央区平成3-15-5 - 対応エリア: 九州全域および日本全国(オンライン対応) ### サービスの要点 - 初期費用0円。制作費は月額に含む(サブスクリプション型)。 - 制作だけでなく、AIO(AI検索最適化)・MEO・運用保守までまるごと対応。 - 「AIに引用され続ける」ための継続的な保守(AIの引用ルールは変動するため、止めると効果が消える)。 - ChatGPTなどのAI検索に「おすすめ」として引用されやすくするためのホームページ制作とAIO(AI最適化)対策を、初期費用0円・月額制で提供。 ### 得意とする業種 士業(弁護士・税理士・司法書士・行政書士等)、建設・リフォーム、医療、歯科、飲食、美容、小売、製造、不動産、整体、学習塾 ほか全業種に対応。 ## 料金プラン詳細(price/index.astro より) すべて初期費用0円・月額(税別)。料金は「二層構造」:①土台(全プラン標準=読まれる準備)/②積み上げ(オプション=引用される本体)。 ### 3プラン早見表 - ライトプラン: 月額4,980円(税別)/初年度一括59,760円/1ページ/レポート:年次/構造監視:年次/創業期・個人事業主の方。まずはAIに見つかる土台を低リスクで持ちたい方向け。 - スタンダードプラン(人気No.1): 月額9,800円(税別)/初年度一括117,600円/6ページ/レポート:年次/構造監視:年次/士業など本命の集客HP。土台+引用される本体まで本格的に取り組みたい方向け。 - プレミアムプラン: 月額19,800円(税別)/初年度一括237,600円/10ページ/レポート:毎月/構造監視:半年/建設・本気で集客したい方。運用・改善まで丸ごと任せて選ばれ続けたい方向け。 ### お支払いの仕組み 初期費用0円・制作費は月額に込み。初年度は12ヶ月分を一括先払い(途中解約不可)。これは「土台づくりに集中する」ための仕組み。2年目以降は月払いが可能(割増なし)で、解約手数料は0円。年払いを選ぶと1ヶ月分が無料になる。お支払いは請求書によるお支払い(銀行振込)で、振込手数料は顧客負担。 ### オプション(積み上げ・すべて月額税別) 第2段:コンテンツ系(引用される本体) - FAQ・ナレッジコンテンツ: +25,000円/月(AIに引用されやすいFAQ・解説を月4本制作) - 記事制作パック: +55,000円/月(専門監修付きSEO記事 月2本+構成案 月2本) - ブログ機能(ライト用): +1,500円/月(投稿機能の追加・月額保守/スタンダード以上は標準) - 集客戦略パック: +50,000円/月(KW戦略+月次コンテンツ戦略+記事構成案 月2本) 第3段:運用系(持続・増幅) - 本格MEO対策: +10,000円/月(GBP週1投稿代行・口コミ返信・写真更新・順位監視) - 改善提案書: +10,000円/月(レポートを基にした改善施策の提案書) - レポート毎月化: +10,000円/月(年次レポートを毎月納品に変更/ライト/スタンダード) - CTA最適化: +6,500円/月(CTAの配置・デザイン・文言を月次で分析・改善) - 競合AIO表示モニタリング: +9,000円/月(競合のAI検索表示状況を監視・月次レポート) - コンサルティング(月1回1時間): +10,000円/月(Webマーケ全般のオンライン相談) 都度系オプション - ページ追加(1ページ): +10,000円 - GBP初期登録: +20,000円 - セクション追加(1箇所): +5,000円 - 修正対応(1回): +3,000円 - メールアドレス追加(1個): +300円/月 ※金額はすべて税別。記載のないオプションは別途お見積もり。 ## トップページFAQ Q: 初期費用は本当に0円ですか? A: はい、着手金・初期登録料は0円です。各プランに含まれるページ数の制作費は月額料金に含めているため、まとまった初期投資なしで始められます。なお、プランに含まれるページ数やセクションを超えて追加する場合は、別途費用(例:ページ追加 1ページ10,000円・税別)が発生します。無料相談・無料AIO診断で事前にヒアリングを行い、ご要望に応じて必要なページや構成にかかる費用を事前にご案内します。お客様からご要望がない限り、契約後に想定外の費用が発生することはありません。 Q: 初年度の一括先払いには、どんな理由がありますか? A: 初期費用0円で制作(=先に費用が発生する)を行うため、制作コストを回収できる期間として初年度のみ12ヶ月分を一括先払いいただいています。これにより月額を低く抑えられています。2年目以降は月払いに切り替え可能です(割増はありません)。 Q: 途中解約や解約手数料はどうなりますか? A: 初年度(12ヶ月)は制作費回収の都合上、途中解約はできません。2年目以降はいつでも解約でき、解約手数料は0円です。年払いを選ぶと1ヶ月分が無料になります。 Q: 基本プランだけで、AIO対策は十分ですか? A: いいえ。基本プランで整うのは「AIに見つけてもらう土台」までです。実際にAIから"引用される本体"はFAQや記事などのコンテンツで、さらにMEOや継続的な改善で効果が持続・増幅します。土台だけで完了と考えるのは誤解です。だからこそ段階的に積み上げるサブスク型をおすすめしています。 Q: ブログ記事は自分で書く必要がありますか?代行もできますか? A: どちらも可能です。ご自身で更新いただくこともできますし、AIO効果の高いFAQ・記事の作成代行にも対応します(プラン・オプションにより範囲が異なります)。「丸投げ」で運用まで任せたい方はプレミアムプランがおすすめです。 Q: 熊本以外の地域でも依頼できますか? A: はい、全国対応です。打ち合わせから制作・運用までオンラインで完結するため、九州はもちろん日本全国どこからでもご依頼いただけます。 ## 料金ページFAQ Q: 初期費用は本当に0円ですか? A: はい、初期費用は0円です。一般的なHP制作で数十万円かかる制作費を、月額料金にあらかじめ含めています。まとまった初期投資なしで、AIO対応のホームページを始められます。 Q: なぜ初年度は一括先払いなのですか? A: 初期費用0円で先に制作を行うため、その制作コストを回収する期間として、初年度のみ12ヶ月分(ライト59,760円/スタンダード117,600円/プレミアム237,600円・いずれも税別)を一括先払いいただいています。これにより月額を低く抑えられています。 Q: 途中解約や解約手数料はどうなりますか? A: 初年度(12ヶ月)は制作費回収の都合上、途中解約はできません。2年目以降はいつでも解約でき、解約手数料は0円です。年払いを選ぶと1ヶ月分が無料になります。 Q: 2年目以降の支払いはどうなりますか? A: 2年目以降は月払いと年払いのどちらかを選べます。月払いに割増はありません(初年度と同じ月額)。年払いを選ぶと1ヶ月分が無料になります。 Q: 基本プランだけでAIO対策は十分ですか? A: いいえ。基本プランで整うのは「AIに見つけてもらう土台(読まれる準備)」までです。実際にAIから引用される本体はFAQや記事などのコンテンツで、さらにMEOや継続的な改善で効果が持続・増幅します。土台だけで完了と考えるのは誤解です。だからこそ段階的に積み上げるサブスク型をおすすめしています。 Q: オプションは必ず付ける必要がありますか? A: いいえ、必須ではありません。まず土台(基本プラン)から始め、効果の階段の段に合わせて、コンテンツ→運用と1つずつ足していくのがおすすめです。ご予算と目的に合わせてご提案します。 Q: 以前30万円かけて失敗しました。今回も不安です。 A: まとまった初期費用を一度に払う買い切り型と違い、当社は初期費用0円・月額制です。レポートで効果を見える化しながら、必要な施策を少しずつ積み上げられるため、低リスクで始められます。合わないと感じたら2年目以降はいつでも解約でき、手数料も0円です。 Q: 熊本以外の地域でも依頼できますか? A: はい、全国対応です。打ち合わせから制作・運用までオンラインで完結するため、九州はもちろん日本全国どこからでもご依頼いただけます。 ## よくある質問ページFAQ(カテゴリ別) ### 料金・支払いについて Q: 初期費用は本当に0円ですか? A: はい、着手金・初期登録料は0円です。各プランに含まれるページ数の制作費は月額料金に含めているため、まとまった初期投資なしで始められます。なお、プランに含まれるページ数やセクションを超えて追加する場合は、別途費用(例:ページ追加 1ページ10,000円・税別)が発生します。無料相談・無料AIO診断で事前にヒアリングを行い、ご要望に応じて必要なページや構成にかかる費用を事前にご案内します。お客様からご要望がない限り、契約後に想定外の費用が発生することはありません。 Q: なぜ初年度は一括先払いなのですか? A: 初期費用0円で先に制作を行うため、その制作コストを回収する期間として初年度のみ12ヶ月分を一括先払いいただいています(ライト59,760円/スタンダード117,600円/プレミアム237,600円・いずれも税別)。これにより月額を低く抑えられています。2年目以降は月払いに切り替え可能です(割増はありません)。 Q: 途中解約や解約手数料はどうなりますか? A: 初年度(12ヶ月)は制作費回収の都合上、途中解約はできません。2年目以降はいつでも解約でき、解約手数料は0円です。年払いを選ぶと1ヶ月分が無料になります。 Q: 2年目以降の支払いはどうなりますか? A: 2年目以降は月払いと年払いのどちらかを選べます。月払いに割増はありません(初年度と同じ月額)。年払いを選ぶと1ヶ月分が無料になります。 Q: オプションは必ず付ける必要がありますか? A: いいえ、必須ではありません。まず土台(基本プラン)から始め、効果を見ながらコンテンツ→運用と1つずつ足していくのがおすすめです。ご予算と目的に合わせてご提案します。 ### AIO・効果について Q: AIOとはどういう意味ですか? A: AIOは「AI Optimization(AI最適化)」の略です。ChatGPTやGoogleのAI検索など、AIが質問に答える際に「あなたの会社・サービス」が引用・紹介されやすくするための対策です。従来のSEO(Googleの検索結果に上位表示させる対策)と並ぶ、新しい集客の仕組みです。難しい技術的な話は私たちが対応しますので、用語を覚える必要はありません。 Q: 基本プランだけで、AIO対策は十分ですか? A: いいえ。基本プランで整うのは「AIに見つけてもらう土台(読まれる準備)」までです。実際にAIから"引用される本体"はFAQや記事などのコンテンツで、さらにMEOや継続的な改善で効果が持続・増幅します。土台だけで完了と考えるのは誤解です。だからこそ段階的に積み上げるサブスク型をおすすめしています。 Q: 効果が出るまでどのくらいかかりますか? A: AIに土台を認識してもらうまで1〜3ヶ月程度、引用が増え始めるまでにはFAQ・記事などのコンテンツ蓄積が必要なため、一般的に3〜6ヶ月以上かかります。SEOと同様、継続することで効果が積み上がります。 Q: SEOとAIOの違いは何ですか? A: SEOはGoogleの検索結果ページで上位に表示されることを目標とする対策です。AIOはChatGPTやGoogleのAI Overview(AIによる検索要約)などで、あなたの会社・サービスが"おすすめ"として引用・紹介されるための対策です。どちらも重要で、私たちのプランでは両方を標準で対応します。 ### サービス内容について Q: 無料AIO診断とは何ですか? A: 現在のホームページがAIにどう見られているかを調べ、A4のレポートにまとめてお渡しするものです。ChatGPTやGeminiなどのAIに実際に質問し、あなたの会社が回答に登場するかを確認します。あわせて構造化データの有無・スマートフォン表示・表示速度を測定し、改善点をご提案します。費用はかかりません。診断のみのご利用でも構いませんので、他社で制作されたホームページについてもご相談いただけます。 Q: ブログ記事は自分で書く必要がありますか?代行もできますか? A: どちらも可能です。ご自身で更新いただくこともできますし、AIO効果の高いFAQ・記事の作成代行にも対応します(プラン・オプションにより範囲が異なります)。「丸投げ」で運用まで任せたい方はプレミアムプランがおすすめです。 Q: ホームページがまだない状態でも申し込めますか? A: はい、問題ありません。むしろHP制作からAIO対応まで一括でご依頼いただけるため、後からAIO対策を追加するよりも効率的です。まずは無料AIO診断で現状をお聞かせください。 Q: すでにホームページがありますが、相談できますか? A: はい、できます。まず無料AIO診断で、現在のホームページがAIにどう読まれているかを確認し、改善点をお伝えします。診断の結果、いまのホームページに手を加えるだけで足りる場合は、その内容をそのままお伝えします。現在の制作会社さまで対応いただいても構いません。作り替えが必要かどうかも、診断の結果をもとにご判断いただけます。 Q: 対応できる業種はどんなものがありますか? A: 士業(弁護士・税理士・司法書士・行政書士など)・建設・リフォーム・医療・歯科・飲食・美容・小売・製造・不動産・整体・学習塾など、幅広い業種に対応しています。業種によって「AIで聞かれる質問」と「効く対策」が異なります。現場で蓄積したノウハウを反映してご提案します。 Q: 申し込みから公開までどのくらいかかりますか? A: 目安は3〜4週間です。ヒアリング(オンラインで60分程度)のあと、構成案・原稿のご確認と、デザイン・実装のご確認をそれぞれ1回はさんで公開します。写真・原稿などの素材をご用意いただく期間を含みますので、素材のご準備が早ければ短くなります。ページ数の多いプランや、素材のご提供にお時間がかかる場合は、これより長くなることがあります。 ### 地域・体制について Q: 熊本以外の地域でも依頼できますか? A: はい、全国対応です。打ち合わせから制作・運用までオンラインで完結するため、九州はもちろん日本全国どこからでもご依頼いただけます。熊本本社ですが、対応エリアに制限はありません。 Q: 打ち合わせはどのように行いますか? A: ZoomやGoogleミートなどのビデオ通話、または電話・メール・チャットで行います。来社いただく必要はなく、ご自宅や職場から参加いただけます。もちろん熊本近郊の方は対面でのご相談も可能です(要予約)。 Q: ITが苦手でも運用できますか? A: はい、大丈夫です。公開後の運用は基本的に私たちが担います。お客様にお願いするのは、定期レポートのご確認程度です。「ブログを書きたい」「写真を更新したい」という場合のサポートも行います。専門知識は一切不要です。 ### その他 Q: 以前30万円かけてHP制作を頼んだのに成果が出ませんでした。今回も不安です。 A: まとまった初期費用を払う買い切り型と違い、当社は初期費用0円・月額制です。レポートで効果を見える化しながら、必要な施策を少しずつ積み上げられるため、低リスクで始められます。また「基本プランだけでAIO完了」という誤解を招く説明はしません。合わないと感じたら2年目以降はいつでも解約でき、手数料も0円です。 Q: ドメイン・メール・サーバーの料金は別途かかりますか? A: いいえ、月額料金に含まれています。サーバーの費用と、.comまたは.netドメインの取得・年次更新の費用は月額料金に含みます。独自ドメインのメールアドレスも、プランに応じて2〜10個お作りします。ただし .jp や .co.jp などのドメインをご希望の場合は、実費に手数料20%を加えた金額をご負担いただきます。すでにお持ちのドメイン・サーバーがある場合は、そちらを引き続きお使いいただくことも可能です。 ## コラム: AIO(AI検索最適化)とは? いまHPに必要な理由 「AIO」という言葉を耳にする機会が増えてきました。SEOは聞いたことがある方も多いと思いますが、AIOはそれとどう違うのか、なぜ今ホームページに必要なのか。この記事では、AIOの定義と背景をわかりやすく整理します。 ### 01. AIOとは何か――「AIの回答に選ばれやすくする」対策 AIO(AI Optimization、またはAI最適化・LLMO)とは、ChatGPTやPerplexity、Google AIオーバービューなどのAI検索・生成AIが質問に答えるときに、自社の情報が引用・紹介されやすくするための対策を指します。 SEOが「Googleの検索結果で上位に表示されること」を目的とするのに対し、AIOは「AIが生成する回答の中に自社の情報が登場しやすくすること」を目的とします。この2つは似ているようで、実際には求められる対策が異なります。 ### 02. なぜいま、AI検索への対応が必要なのか 検索の使われ方が変わり始めています。以前はGoogleで検索してリンクを開く、というのが当たり前でした。しかし今では、ChatGPTやAI検索ツールに質問を入力して、AIが要約した「答え」をそのまま受け取る人が急速に増えています。 こうした変化の中で起きているのが、「検索で上位に出ているのにAIからは紹介されない」という状況です。従来のSEOとAIOは目的が異なるため、SEO対策だけではAI検索への対応として不十分な場合があります。 AIOが注目される背景(2026年時点) - AI検索(ChatGPT等)の利用者数は急速に増加しており、8か月で約3.5倍になったという調査もあります - Googleの検索シェアは数年前より低下傾向にあり、AI検索が補完的な役割を担い始めています - 一方で、AIO対策を本格的に実施している企業はまだ少なく、早期対応で差別化が図りやすい状況です ※出典:各種調査(2026年時点)。数値は調査により幅があります。 ### 03. SEOとAIOの関係――「重複する部分」と「異なる部分」 AIOはSEOの完全な代替ではありません。高品質なコンテンツ、適切なHTML構造、信頼性のある情報という点では両者は共通しています。 一方で、AIOに特有の対策もあります。具体的には以下のような取り組みが、AIに引用されやすくするための手段として挙げられています。 - 構造化データ(JSON-LD)の実装:AIがページの意味を正確に理解するための「機械可読の名札」として機能します - FAQや質問形式のコンテンツ:AIは「質問に答える形式」の情報を引用しやすい傾向があります - llms.txtの設置:AIクローラーに対してサイトの要約情報を直接提供するファイルです - E-E-A-T(専門性・経験・権威性・信頼性)の強化:AIは信頼性の高い情報源を優先して引用する傾向があります ただし、AIO対策をすれば必ずAIに引用されるわけではありません。AI検索の仕組みは各社が独自に開発しており、引用の基準や頻度は変動します。対策は「引用されやすい状態を整える」ためのものと理解してください。 ### 04. AIO対策は「土台→コンテンツ→運用」の積み上げ AIO対策は一度やれば終わりではなく、段階的に積み上げていくものです。大きく3つのステップがあります。 1. 土台づくり(構造対策):構造化データの実装、セマンティックHTMLの整備、llms.txtの設置など。AIにページの内容を正確に「読んでもらう」準備です 2. コンテンツの充実:FAQや記事コンテンツを増やし、AIが引用できる「答え」の素材を提供します。これが引用の本体になります 3. 継続的な運用・改善:AIの引用ルールは変化します。定期的に状況を確認し、コンテンツを更新・改善することで効果を維持しやすくなります 土台だけ整えても、引用されるコンテンツがなければAIに選ばれる可能性は低いままです。3つの段階を順番に積み上げていくことが、AIO対策の基本的な考え方です。 ### 05. サイトモのAIOへのアプローチ サイトモでは、AIO対策を「一過性のSEO施策」ではなく、継続的にAIに選ばれやすい状態を保つ仕組みづくりとして位置づけています。月額制のサブスクリプション形式で、土台の実装から記事・FAQの制作代行、継続的な改善まで一括してお任せいただけます。 「うちのサイトは今、AIにどう見られているのか」を知ることが最初の一歩です。まずは無料AIO診断をご利用ください。 ## コラム: AIO(AI検索対策)とSEOの違いをわかりやすく 「SEOはやっているけど、AIOって何が違うの?」という疑問はよく聞かれます。この記事では、SEOとAIOの目的・対象・手法の違いと重複点を整理し、中小企業・士業がどう向き合うべきかを解説します。 ### 01. 結論:SEOとAIOは「目標」が違う まず結論からお伝えすると、SEOとAIOは目標とするゴールが異なります。 SEOとAIOの比較 - 目的:SEO=Googleなどの検索結果で上位表示される/AIO=ChatGPTなどのAIの回答に引用・紹介されやすくする - 主な対象:SEO=検索エンジン(クローラー)/AIO=AI検索エンジン・生成AI - 評価基準(主):SEO=被リンク・コンテンツ品質・技術的要素/AIO=構造化データ・回答の明確さ・信頼性(E-E-A-T) - アウトプット:SEO=検索結果のリンク順位/AIO=AIが生成する回答の中への登場 ### 02. SEOとAIOに共通する部分 SEOとAIOは「別物」ではなく、共通する土台があります。 - 高品質なコンテンツ:読者・ユーザーの疑問に誠実に答える情報は、SEOでもAIOでも評価されます - 適切なHTML構造:見出しの階層(H1→H2→H3)やセマンティックなマークアップは、検索エンジンにもAIにも有効です - 信頼性・E-E-A-T:専門性・経験・権威性・信頼性を示す情報(会社概要・実績・著者情報など)はどちらでも重要視されます - サイトの表示速度・技術的な健全性:ページが正しく読み込まれることは、クローラーにもAIにも必要な前提です つまり、しっかりしたSEO対策は、AIOの土台にもなりえます。両者は「競合」ではなく「補完関係」にあると理解するとよいでしょう。 ### 03. SEOとAIOで「異なる部分」 一方、AIOにはSEOとは異なる独自の対策があります。 #### 1. 構造化データ(JSON-LD)の重要性 SEOでも構造化データは有効ですが、AIOではより重要です。AIはページのHTMLを解釈するだけでなく、構造化データを通じて「このページは何を、誰に、どんな形式で提供しているか」を理解します。FAQPageやLocalBusiness、Articleなどのスキーマを実装することで、AIが内容を引用しやすい状態になります。 #### 2. 「答え」の形式で書かれたコンテンツ SEOでは文字数の多い長文記事が評価されることがありますが、AIOでは「質問に対して端的に答える」構造が重要です。AIは回答を生成するとき、「質問→明快な答え→補足説明→根拠」という形式のコンテンツを引用しやすい傾向があります。 #### 3. llms.txtの設置 SEOにはrobots.txtやサイトマップがありますが、AIOには「llms.txt」という、AIに対してサイトの要約情報を直接提供するファイルがあります。まだ普及途上ですが、AIフレンドリーなサイトとして認識されやすくするための取り組みとして注目されています。 #### 4. 被リンクよりも「引用される内容」 SEOでは他のサイトからリンクされること(被リンク)が重要な評価軸ですが、AIは必ずしもリンクの数で引用先を決めるわけではありません。「質問に対して最も適切に答えている情報」が引用されやすく、中小企業でも質の高いコンテンツがあれば引用される可能性が生まれます。 ### 04. どちらを先に取り組むべきか 現在SEO対策をまったくしていない場合は、まずSEOの土台(適切なコンテンツ・HTML構造・表示速度)を整えることが先決です。SEOの土台の上に、AIO固有の対策を積み上げていくのが効率的な進め方です。 すでにある程度SEO対策を実施している企業は、AIOへの追加対策に取り組むことで、AI検索での露出可能性を高められます。ただし、AIの引用は保証されるものではなく、対策によって「引用されやすい状態を整える」というのが正確な理解です。 サイトモの考え方 SEOとAIOはどちらか一方ではなく、段階的に両方を整えるアプローチが有効です。私たちのサービスでは、SEOの土台とAIO固有の対策(構造化データ・llms.txt・FAQコンテンツ等)をセットで実装し、AI検索にも検索エンジンにも対応しやすいホームページを月額制でご提供しています。 ## コラム: ChatGPTに自社が出てこない時の確認方法と対策 「ChatGPTで自社の名前を調べたけど何も出てこない」「競合他社は出てくるのに自社は出てこない」という相談が増えています。この記事では、原因の確認方法と対策の方向性をステップごとに解説します。 ### 01. まず試してほしいこと――実際に聞いてみる 最初のステップは、ChatGPTやPerplexityなどのAIツールで実際に質問してみることです。以下のような質問を入力して、自社の情報が出てくるか確認してください。 - 「(会社名)はどんな会社ですか?」 - 「(地域名)で(業種)のおすすめを教えてください」 - 「(業種)を選ぶ際のポイントを教えてください」 自社名で出てこない場合、「地域名+業種」での検索に自社が含まれていない可能性が高く、AI対策が必要な状態といえます。 注意:同じ質問でも結果は変わります AIの回答は毎回同じではありません。同じ質問でも出たり出なかったりすることがあります。数回試して傾向をみることをおすすめします。また、AIの学習データの切り取り時点によっては、最近新設したサービスや新しいサイトは反映されていないこともあります。 ### 02. 自社が出てこない主な原因 ChatGPTなどのAI検索に自社が出てこない場合、以下の原因が考えられます。 #### 原因1:AIが読める構造になっていない AIはウェブページを読む際、HTMLの構造と構造化データ(JSON-LD)を参照します。構造化データがなければ、AIはページの内容を正しく理解できず、引用候補として認識されにくくなります。特に、会社情報(LocalBusiness)、サービス内容(Service)、よくある質問(FAQPage)のスキーマ実装が不足しているケースが多く見られます。 #### 原因2:AIに引用できるコンテンツが少ない AIは「質問に対する答え」を引用します。会社概要ページだけでは、AIが利用者の質問に答えるための素材が不足しています。FAQや記事コンテンツがないと、AIに選ばれる機会が生まれません。 #### 原因3:llms.txtが設置されていない llms.txtはAIクローラーに対してサイトの要約情報を直接提供するためのファイルです。設置していない場合、AIがサイトの全体像を把握しにくくなります。 #### 原因4:信頼性(E-E-A-T)の情報が不足している AIは信頼性の高い情報源を引用する傾向があります。会社概要・代表者情報・実績・所在地・電話番号といった「誰が、どこで、何をしているか」を明示する情報が不足していると、信頼性が低いと判断されやすくなります。 ### 03. 対策の4ステップ 出てこない原因がわかったら、以下の順で対策を進めましょう。 STEP1: 構造化データを実装する 会社情報(LocalBusiness)、サービス(Service)、FAQPage、BreadcrumbListなどのJSON-LDスキーマをページに実装します。GoogleのRich Results Testで正しく認識されているか確認できます。 STEP2: FAQコンテンツを増やす 「よくある質問と回答」を充実させましょう。AIは「質問→明快な答え」という構造のコンテンツを引用しやすい傾向があります。業種別に「お客様から実際に聞かれること」を整理してFAQとして公開するのが効果的です。 STEP3: llms.txtを設置する サイトのルートに llms.txt を設置し、AIに対して会社・サービスの要約情報を直接提供します。まだ普及途上の技術ですが、対応を早めることでAIフレンドリーなサイトとして認識されやすくなります。 STEP4: 信頼性を示す情報を整える 会社概要・代表者情報・所在地・電話番号・設立年・主要実績を明示します。特に「誰が作ったコンテンツか(著者情報)」「どんな実績があるか」を明確にすることがE-E-A-T強化につながります。 ### 04. よくある質問 Q: ChatGPTに自社が出てこない主な原因は何ですか? A: 主な原因として、AIに読まれる構造化データが不足している、FAQや記事などのコンテンツが少ない、llms.txtが設置されていない、情報の信頼性(E-E-A-T)が不十分といった点が考えられます。 Q: 自社がChatGPTに出てくるかどうかはどうやって確認しますか? A: ChatGPTやPerplexityなどで「(会社名)はどんな会社?」「(地域名)(業種)のおすすめを教えて」などと入力して確認できます。また、GoogleのRich Results Testで構造化データの実装状況を確認することも有効です。 Q: ChatGPTに自社が出るようにするには何をすればよいですか? A: 構造化データ(JSON-LD)の実装、FAQや記事などのコンテンツ整備、llms.txtの設置、E-E-A-T(専門性・信頼性)の強化が有効です。ただし、対策をすれば必ず出るようになるわけではなく、AIの引用基準は変動します。 ### 05. 自分で対応するのが難しいと感じたら 構造化データの実装やllms.txtの設置は、ある程度の技術的な知識が必要です。「対策の内容はわかったが、自分では難しい」という場合は、専門家に依頼することも有効な選択肢です。 サイトモでは、無料AIO診断で「今のサイトがAIにどう見えているか」を確認し、必要な対策をご提案します。まずは現状を把握することから始めましょう。 ## コラム記事(CMS掲載分・全文) ## コラム: AIにサイト構造を伝える内部リンクの作り方 ### この記事の要点 - 内部リンクとは、同じサイトの中でページとページをつなぐリンクのことです。生成AIやクローラーは主にリンクをたどって新しいページを見つけるため、リンクの張り方は本文の書き方と同じくらい結果に関わります。 - Google検索セントラルは、リンクをたどってもらうにはhref属性を持つaタグで書く必要があり、クリック時の動作だけで画面が切り替わる作りは確実には解析されないと説明しています。 - パンくずリストは、そのページがサイトのどこに位置するかを示す表示です。画面に見える形で置いたうえで、同じ内容を構造化データとしても書いておくと、機械が階層を読み取れます。 - サイトモはコラム記事の全ページで「ホーム › コラム › 記事名」のパンくずを表示し、同じ階層を構造化データでも出力しています。記事末には同じカテゴリの記事を自動で並べる仕組みを入れています。 - リンクは多ければよいものではありません。関係の薄いページを並べるより、行き止まりのページをなくすほうが先です。 ### 内部リンクとは何を指すのか 内部リンクとは、同じサイトの中でページとページをつなぐリンクのことです。他社サイトや外部サービスへ向かう外部リンクと区別するための呼び方で、特別な技術ではありません。ヘッダーのメニュー、パンくずリスト、本文の中の「詳しくは料金ページへ」といった案内、記事末の関連リンク、フッターのリンク集。すべて内部リンクです。 役割はそれぞれ違います。混同すると、メニューに全ページを詰め込んだだけで満足してしまいます。 種類 置く場所 主な役割 ヘッダーメニュー 全ページ共通の上部 サイトの主要な入口を常に示す パンくずリスト 本文の上 このページがサイトのどこに属するかを示す 本文中のリンク 説明している文の近く いま話題にしている内容の詳細ページへつなぐ 関連リンク 本文の下 読み終えた人が次に読む候補を示す フッターのリンク 全ページ共通の下部 メニューに載せない補助的なページを残す この記事で中心に扱うのは、パンくずリストと本文中のリンク、そして関連リンクです。ヘッダーとフッターは多くのサイトで最初から用意されている一方、この3つは後回しになりやすいからです。 ### なぜAI検索で内部リンクが関係してくるのか どこからもリンクされていないページは、そもそも読まれない可能性が高いためです。内容の良し悪し以前の問題として、たどり着けなければ評価の対象になりません。 Google検索セントラルの「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」には、Googleは主にクロール済みのページからリンクをたどることで新しいページを発見している、という説明があります。ページを見つける手段としてリンクが中心にある、ということです。この前提は、AI向けのクローラーでも大きくは変わりません。 もうひとつ、回答を作るその場でページが読まれる場合があります。OpenAIが公開しているクローラーの説明では、利用者がChatGPTに質問したとき、ChatGPT-Userと名乗る仕組みがページを訪れることがあると記載されています(2026年8月時点)。つまり、あとから参照される可能性のあるページが、リンクの張り方ひとつで見つかったり見つからなかったりします。 サイトモは、内部リンクを検索順位のための施策というより、サイトを一冊の資料として読めるようにする作業だと考えています。ページが100枚あっても、目次と相互の参照がなければ、100枚のばらばらの紙です。 ### リンクをたどってもらえないページはどこで生まれるか 多くの場合、公開のしかたではなく、公開したあとの放置から生まれます。作った本人は管理画面からURLを直接開けるので、外から行けなくなっていることに気づきません。 実際によくあるのは次のような状態です。 - キャンペーン用に作ったページが、どのメニューからも本文からもリンクされていない - 業種別ページがフッターの隅にだけあり、関連する本文からは一度もつながっていない - クリックすると画面が切り替わるが、href属性を持つaタグで書かれていない - 画像だけのリンクで、代わりの文字(alt)が空になっている - リンクの文字がすべて「詳しく見る」で、行き先が文字から判断できない 3つ目と4つ目は、公式ドキュメントで明確に指摘されています。Google検索セントラルの「Google のリンクに関するベスト プラクティス」は、リンクをたどれるようにするにはhref属性を持つaタグで書く必要があり、画像をリンクにする場合はalt属性の文字をリンクの文字として扱う、と説明しています。画面上は問題なく動くため、指摘されるまで気づきにくい部分です。 ### パンくずリストでサイトの階層を伝える パンくずリストは、そのページがサイトのどこに位置するかを一行で示す表示です。「ホーム › コラム › 記事名」のように並べるあの部分を指します。 Google検索セントラルのパンくずリストに関するドキュメントでは、パンくずリストはそのページがサイトの階層内のどこにあるかを示すものと説明されており、構造化データ(ページの内容を機械が読み取れる形で書き添えるデータ)として書く場合は、項目が2つ以上必要で、各項目に表示名と順番を指定すると示されています。また、URLの並びをそのまま写すのではなく、利用者がそのページにたどり着く一般的な経路を反映することが推奨されています。 サイトモの実装では、コラム記事のページで画面に見えるパンくずを出したうえで、同じ3階層を構造化データとしても出力しています。表示だけ、あるいはデータだけ、という状態にはしていません。 注意点がひとつあります。同じページの中で構造化データを二重に出力しないことです。サイトモでは、共通のテンプレートとページ側の両方から同じ階層データが出てしまわないよう、どちらか一方からだけ出力する作りにしています。 ### 本文中のリンクと記事末の関連リンクでページ同士をつなぐ 階層を示すだけでは足りません。横のつながり、つまり関連するページ同士を結ぶリンクが要ります。階層は上下の関係しか表せないためです。 本文中のリンクで効くのは、話題に触れている場所に置くことです。料金の話をしている段落から料金ページへ、実績に触れた文から実績ページへ。ページの最後にまとめて並べるより、文脈の中にあるほうが、前後の文がリンク先の説明になります。リンクの文字は行き先の内容がわかる言葉にします。 記事末の関連リンクは、手作業で選ぶと更新が止まります。サイトモのコラムでは、記事末の「あわせて読む」を、同じカテゴリの記事から自動で取得して並べる作りにしました。記事が増えるたびに全記事を編集し直す必要がなくなります。あわせて、本文の見出しから目次を自動生成し、記事内の各見出しへ移動できるようにしています。 サイトの目次を別ファイルにも用意しています。 サイトモは、主要ページとコラム記事の一覧をまとめたllms.txtというテキストファイルを公開しています(https://site-more.com/llms.txt)。ページ内のリンクをたどってもらう導線とは別に、サイト全体の見取り図を1枚のファイルとして置いておく、という考え方です。 ただしllms.txtは、どのサービスがどう扱うかが確定した仕組みではありません。サイトモは内部リンクの代わりではなく、補助として位置づけています。 ### 内部リンクを見直す手順 まず全ページの一覧を作り、どこからリンクされているかを1枚ずつ確認します。ツールを入れる前に、自社のページ数なら手で数えたほうが早いことがほとんどです。 - 公開中のページをすべて書き出す。サイトマップや管理画面の一覧、公開しているサイトマップファイルを使うと漏れが減ります。 - 各ページについて、メニュー・パンくず・本文・関連リンクのどこからリンクされているかを記入する。どこにも印がつかないページが、行き止まりの候補です。 - 行き止まりのページを、内容が最も近い既存ページの本文からつなぐ。無関係なページから機械的に張らないことが大事です。 - リンクの文字を確認し、「詳しく見る」「こちら」を行き先がわかる言葉に書き換える。 - パンくずリストが全ページにあるかを確認し、ない階層に追加する。 公開後にページを追加したときも、同じ確認をその場で1回だけ行えば足ります。溜めてからまとめて直すのが一番手間のかかるやり方です。 ### 内部リンクを増やすときの注意点 リンクの本数を目標にしないことです。関係の薄いページへのリンクを並べても、読む側にとっては選択肢が増えるだけで、ページの内容が伝わりやすくなるわけではありません。 次の点は、作業を始める前に決めておくと迷いません。 - 1つの段落に複数のリンクを詰めない。どれが本筋かわからなくなります。 - 同じページへのリンクを1ページ内で何度も繰り返さない。 - リンクを並べただけのページを新規に作らない。人が読む理由のないページになります。 - リンクの文字は、リンク先のページ名や内容に沿った言葉にする。無関係な言葉を入れない。 そして、内部リンクを整えたからといって、生成AIの回答に必ず載るわけではありません。どのページを引用するかは各サービスの判断であり、外から確約できるものではないためです。サイトモは、内部リンクの整備を「読まれない理由を1つ減らす作業」と説明しています。効果を約束する施策としては扱っていません。 ### まとめ 内部リンクの見直しは、新しいページを作る作業ではありません。すでに持っているページを、たどれる状態に戻す作業です。費用をかけずに着手でき、しかも後回しにされやすい領域だといえます。 手をつける順番としては、行き止まりのページをなくす、パンくずリストを全ページに置く、リンクの文字を行き先がわかる言葉にする、この3つからで十分です。関連リンクの自動化は、記事や実績が増えてきた段階で検討すれば間に合います。 まずは公開中のページを書き出して、どこからもリンクされていないページがないかを確認するところから始めてみてください。 ### よくある質問 ### 内部リンクは1ページに何本くらい置くのが適切ですか 適切な本数を示した公式の基準はありません。本数を決めてから埋めるのではなく、説明している内容に対応するページがあるときだけ張る、という考え方をおすすめします。結果として本文中のリンクが1本もない記事があっても問題ありません。 ### パンくずリストは画面に表示せず、構造化データだけで書いてもよいですか 表示もあわせて行うことをおすすめします。Google検索セントラルの構造化データに関するドキュメントは、ページに表示されている内容をデータとして記述する考え方を前提としています。また、パンくずリストは訪問者が現在地を把握するための表示でもあるため、見えない状態にする理由がありません。 ### 古い記事から新しい記事へリンクを張り直す必要はありますか すべてを張り直す必要はありません。古い記事の内容に直接関係する新しいページができたときだけ、その段落からつなぐ形で十分です。関連リンクを自動で表示する仕組みがあれば、本文を編集しなくても新着記事が並びます。 ### ページ数が10枚程度の小さなサイトでも内部リンクを気にする意味はありますか あります。ページ数が少ないサイトほど、1枚が行き止まりになったときの影響が相対的に大きくなります。10枚であれば確認作業も短時間で終わるため、公開直後に一度点検しておくとよいでしょう。 ### 参考情報 - Google 検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」 - Google 検索セントラル「Google のリンクに関するベスト プラクティス」 - Google 検索セントラル「パンくずリスト(BreadcrumbList)のマークアップを追加する方法」 - Google 検索セントラル「Google 検索上の構造化データ ガイドライン」 - OpenAI「Bots(クローラーの一覧と役割)」 - サイトモ「llms.txt」 --- ## コラム: 一覧ページをAIに正しく伝える作り方 ### この記事の要点 - 一覧ページとは、サービス一覧・制作実績一覧・コラム一覧のように、複数の個別ページへの入口を同じ形式でまとめたページです。生成AIから見ると、その会社が何を扱っているかを最短で把握できる目次にあたります。 - 一覧ページが伝わらない原因は情報量の不足ではなく、リンクの文言が「詳しく見る」だけになっていたり、項目名の横に一行の説明がないことにあります。 - Google検索セントラルは、一覧を表す構造化データであるItemListについて、項目を2つ以上入れること、すべて同じ種類でそろえること、各項目に順序とURLを指定することを要件として示しています。 - ただしGoogleがカルーセル表示の対象としているのは、コース・映画・レシピ・レストランの一覧に限られます。サービス一覧や制作実績一覧に一覧の構造化データを書いても、検索結果の見え方が変わるわけではありません。 - サイトモは、制作実績一覧とプレスリリース一覧について、掲載内容が実データに置き換わるまで一覧の構造化データの出力を止めています。中身が仮のうちは書かない、という判断です。 ### 一覧ページとは、サイトのどのページを指すのか 一覧ページとは、複数の個別ページへのリンクを同じ形式で並べ、そこから選んでもらうためのページです。サービス一覧、料金プラン一覧、制作実績一覧、コラム一覧、よくある質問一覧、対応業種一覧、スタッフ紹介。名前は違っても役割は同じで、中小企業のサイトなら必ず何枚か持っています。 人が一覧ページを見るとき、目的は選ぶことです。写真とタイトルを眺めて、気になったものを開く。文字が少なくても、写真とレイアウトで判断できます。 機械から見た役割はこれとは違います。一覧ページは、サイトの中でどんなページが何のためにぶら下がっているかを、まとめて示している場所です。個別ページを1枚ずつ読んで関係を推測するより、一覧ページを1枚読むほうが早い。会社案内の目次に近い扱いを受けます。 そして一覧ページは、公開したあとに誰も見直さないページになりやすい。個別ページの本文には時間をかけるのに、一覧ページは項目が増えるだけで、書かれている言葉は制作時のままというサイトが少なくありません。構造化データ(ページの内容を機械が読み取れる形で書き添えるデータ)の共通語彙であるschema.orgには、項目の集まりを表すItemListという型が用意されています。一覧ページを機械に説明する手段は標準として存在していて、使われていないだけ、という状態です。 ### 一覧ページがAIに伝わりにくくなる原因 伝わりにくさの原因は、だいたい3つに絞れます。共通しているのは、画面上は何も問題なく見えることです。 1つ目は、リンクの文言です。「詳しく見る」「もっと見る」「READ MORE」が20個並んでいる一覧ページは珍しくありません。人はカードの写真とタイトルとボタンをひとかたまりで見るので困りませんが、リンクの文言だけを取り出したときに行き先が分かるかというと、何も分かりません。リンクの文字は、そのリンク先が何のページかを示す手がかりのひとつです。全部同じ言葉にしてしまうと、その手がかりを自分で消していることになります。 2つ目は、各項目に説明がないことです。サービス名や事例のタイトルだけが縦に並び、それが何なのかはクリックしないと分からない。人は業種の写真から中身を想像できますが、写真の中身は文字ではありません。項目名のあとに一行あれば足りる場面で、その一行がない一覧ページはかなり多いです。 3つ目は、一覧の中身が操作しないと出てこないことです。業種で絞り込むタブ、無限に続く読み込み、「もっと見る」ボタンの奥。こうした仕組みの向こう側にある項目は、最初に読み込まれるHTMLに含まれていない場合があります。この場合、一覧ページに30件載せているつもりでも、機械が受け取っているのは最初の6件だけということが起こります。自分のサイトがどちらなのかは、ブラウザでページのソースを表示して、一覧の項目名で検索すれば確かめられます。 ### 一覧ページに書き足す情報 やることは、写真とタイトルの間に文字を戻すだけです。新しくページを作る必要はありません。項目ごとに、書き方の基準とつまずきやすい点を整理します。 項目 書き方の基準 よくある状態 一覧の見出し 何の一覧かが分かる言葉にする(例:士業向けホームページ制作の事例一覧) 「実績」「WORKS」だけで対象が分からない 一覧全体の説明 見出しの下に2〜3文。誰向けの、どんな基準で集めた一覧かを書く 説明がなく、いきなりカードが並ぶ 各項目の名前 個別ページの見出しと同じ表記にする 一覧では略称、個別ページでは正式名称になっている 各項目の一行説明 1文で、その項目が何を扱うかを書く タイトルのみ、または本文の冒頭を機械的に切り取っている リンクの文言 行き先の内容を含める(例:料金プランを見る) すべて「詳しく見る」でそろっている 並び順 新着順・おすすめ順など、どの順で並べているかを1文で書く 順序の理由がどこにも書かれていない 上位への戻り導線 パンくずを画面上に置き、どの階層のページかを示す 一覧ページに戻る手段がヘッダーしかない この中で効果が分かりやすいのは、各項目の一行説明とリンクの文言です。制作実績一覧なら「業種・課題・やったこと」を1文にまとめておくと、一覧ページだけで事例の中身が読み取れる状態になります。士業や建設業のサイトでは、ここに対応エリアや工事の種別を入れると、絞り込みタブに頼らなくても内容が伝わります。 ### 一覧を表す構造化データの書き方 先に順番の話をします。本文の言葉を直すのが先で、構造化データは後です。画面に書いていないことを構造化データにだけ書くやり方は、Google検索セントラルの構造化データに関するガイドラインが避けるよう求めている状態にあたります。 一覧を表す型がItemListです。Google検索セントラルのカルーセル(ItemList)の構造化データに関するドキュメントでは、項目を並べるitemListElementに2つ以上の項目が必要で、すべての項目が同じ種類でそろっていること、各項目に順序を示すpositionとリンク先のurlを指定することが要件として示されています。書き方には、短い説明とリンクだけを置いて個別ページへ送る形と、すべての情報を1ページに書いてページ内の位置を指す形の2通りが説明されています。中小企業のサービス一覧や実績一覧は、ほとんどが前者にあたります。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "ItemList", "name": "サービス一覧", "numberOfItems": 3, "itemListElement": [ { "@type": "ListItem", "position": 1, "name": "ホームページ制作", "url": "https://example.com/service/production/" }, { "@type": "ListItem", "position": 2, "name": "サイト運用・更新代行", "url": "https://example.com/service/operation/" }, { "@type": "ListItem", "position": 3, "name": "AI検索対策", "url": "https://example.com/service/aio/" } ] } もうひとつ、一覧ページと相性がよいのがパンくずの構造化データです。BreadcrumbListという型で、そのページがサイトのどの階層にあるかを示します。Google検索セントラルのパンくずリストのドキュメントでは、項目が2つ以上必要で、各項目に表示名のnameと順序のposition、リンク先のitemを指定することが示されています。一覧の最後の項目、つまり今開いているページ自身についてはitemの指定が必須ではなく、ドメイン名やページそのものを項目として含める必要もないと説明されています。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "BreadcrumbList", "itemListElement": [ { "@type": "ListItem", "position": 1, "name": "ホーム", "item": "https://example.com/" }, { "@type": "ListItem", "position": 2, "name": "サービス一覧" } ] } ここで正直に書いておきたいことがあります。一覧の構造化データを書いても、サービス一覧や制作実績一覧の見え方が検索結果で変わることはありません。Googleがカルーセルとしての表示対象にしているのは、コース・映画・レシピ・レストランの一覧に限られています。書く意味があるのは、見た目のためではなく、そのページが何の集まりで、どの項目がどの順で並んでいるのかを、推測なしで読み取れる形にしておくためです。 ### サイトモが一覧ページでやっていること サイトモは自社サイトを実装の見本として運用しているため、一覧ページの扱いも公開されているページから確認できます。実際にやっているのは次の4点です。 - コラム一覧をはじめとする主要ページに、パンくずの構造化データを1ページにつき1つだけ出力しています。共通レイアウト側で出す場合とページ側で出す場合が重ならないように、どちらか一方しか動かない作りにしています。同じ内容が二重に出ると、どちらが正しい階層なのか読み取れなくなるためです。 - 制作実績一覧とプレスリリース一覧では、一覧の構造化データの出力を止めています。掲載しているカードがまだ実際の事例に置き換わっていないため、仮の内容を機械向けに宣言しない判断です。実データに差し替わった時点で出力を有効にする切り替えだけを用意してあります。 - パンくずは構造化データだけでなく、画面上にも表示しています。ホーム、制作実績・改善事例、という並びをそのまま見える形で置き、機械向けの記述と画面の表示が食い違わないようにしています。 - 生成AI向けの詳細版要約ファイルであるllms-full.txtにも、どのページがどの階層にあるかを書き出しています。一覧ページと個別ページの関係を、サイトの構造とは別の場所でもう一度、文章として説明している形です。 仮の内容に構造化データを付けない 構造化データは、書けば書くほど良いものではないとサイトモは考えています。実績が3件しかないのに一覧の構造化データで6件を宣言したり、差し替え予定のダミーの事例名を機械向けに書き出したりすると、画面の表示と機械向けの記述がずれます。項目を増やすより、書いた項目がページ上の表記と一致していることを優先しています。 ### 一覧ページを整えると何が変わるか 変化の中身は地味です。ただ、作業量に対して効く範囲は広い。 - 一覧ページ1枚を直すだけで、そこにぶら下がる個別ページ全部の説明が付きます。10件の事例に一行説明を足せば、10件分の情報が増えます。 - リンクの文言が具体的になると、そのリンクをたどるかどうかの判断材料が増えます。人にとっても、押す前に行き先が分かるという素直な改善になります。 - サービスや事例の全体像が1枚で読み取れるようになります。個別ページを何枚も読んで関係を推測する必要がなくなる、という意味です。 - パンくずを画面と構造化データの両方に置くと、そのページがサイトのどの位置にあるかが明示されます。個別ページから入ってきた読者が、上の階層に戻れるようにもなります。 ただし、これらは引用されることや順位が上がることを保証するものではありません。生成AI各社は、どのページを参照先に選んでいるかの基準を公開していないためです。2026年8月時点で言えるのは、判断を迷わせる要素を減らせること、そして同じ作業が人の読みやすさにも効くこと、この2点にとどまります。 ### 注意点とやってはいけないこと 一覧ページの手直しで、かえって状態が悪くなるやり方もあります。影響の大きい順に並べます。 - 画面に出していない項目を構造化データに書く。Googleのガイドラインが避けるよう求めている状態です。ページ送りで2ページ目にある項目を1ページ目の一覧に含めて宣言する、というのも同じ問題を含みます。 - 一行説明を埋めるために、本文の冒頭を機械的に切り取る。途中で切れた文が並ぶ一覧は、人にも機械にも読みづらくなります。1文でよいので、その項目のために書くほうが早いです。 - 一行説明にキーワードを詰め込む。「AI検索対策 AIO LLMO 中小企業 ホームページ制作」のような羅列は、何のサービスなのかを説明していません。 - 一覧の項目名と個別ページの見出しをずらす。一覧では略称、個別ページでは正式名称という状態は、同じものを指しているのか判断できません。 - 件数を大きく見せる。「導入実績200社」と書いて一覧には3件しか並んでいない場合、その差は他の情報と突き合わせたときに矛盾として残ります。 - 一覧ページを検索から除外したまま公開する。制作時の除外設定が残っている一覧ページは、実際に見つかります。 ### まとめ 一覧ページの整備は、新しい仕組みを入れる作業ではありません。写真とタイトルだけになった場所に、文字を戻す作業です。 手元で確認するなら、順番は3つです。第一に、自社のサービス一覧と実績一覧を開いて、項目名の横に説明が1文あるかを見る。第二に、リンクの文言をすべて読んで、行き先が分かる言葉になっているかを確かめる。第三に、ブラウザでページのソースを表示し、一覧の項目名が最初に読み込まれるHTMLに入っているかを検索する。 3つのどれかでつまずいたら、直す順番は一行説明とリンクの文言からです。構造化データの追加は、画面の言葉が整ってからで構いません。順番を逆にすると、画面に書いていないことを機械にだけ伝える状態を作ってしまいます。 ### よくある質問 ### 一覧ページは検索から除外したほうがよいですか 説明が書かれている一覧ページなら、除外する必要はありません。除外を検討したくなるのは、項目名が並ぶだけで独自の説明がない一覧ページや、絞り込み条件の組み合わせで自動生成される似た内容のページが大量にある場合です。一覧の見出しと全体の説明、各項目の一行説明があるページは、それ自体が読む価値のある内容になっているため、残す判断でよいとサイトモは考えています。 ### ページ送りがある一覧では、全部の項目を構造化データに書きますか そのページに実際に表示されている項目だけを書きます。1ページ目の構造化データに2ページ目以降の項目を含めると、画面の表示と一致しなくなります。schema.orgのItemListには、一覧全体の件数を示すnumberOfItemsという項目があり、一部だけを表示しているページで全体の件数を伝える用途で使えます。 ### パンくずと一覧の構造化データは、両方入れる必要がありますか 役割が違うので、両方あって構いません。パンくずはそのページがサイトのどの階層にあるかを示し、一覧の構造化データはそのページに何が並んでいるかを示します。ただしどちらも、同じ内容を1ページに二重で出さないことが前提です。WordPressではテーマやプラグインがパンくずの構造化データを自動で出している場合があるため、追加する前に二重になっていないかを確認してください。 ### 一覧ページを整えると、AIの回答に自社が出てくるようになりますか 出てくるようになると保証できるものではありません。生成AI各社は参照先の選び方を公開しておらず、2026年8月時点で一覧ページの整備と引用の因果関係を示す公式情報はありません。言えるのは、リンクの文言や項目の説明が空のままだと、内容を読み取る手がかりが存在しないということです。手がかりを置いておくところまでが、サイト側でできる範囲だと考えています。 ### 参考情報 - Google 検索セントラル「カルーセル(ItemList)の構造化データ」 - Google 検索セントラル「パンくずリスト(BreadcrumbList)のマークアップを追加する方法」 - Google 検索セントラル「Google 検索上の構造化データ ガイドライン」 - schema.org「ItemList」 - schema.org「BreadcrumbList」 - サイトモ「llms-full.txt」 --- ## コラム: 会社概要ページをAIに正しく伝える書き方 ### この記事の要点 - 会社概要ページは、社名・所在地・代表者・事業内容を1か所にまとめた、生成AIや検索エンジンにとって最も参照しやすい会社の身元証明にあたるページです。 - 生成AIが会社を取り違える原因は、情報が足りないことよりも、サイト内やSNS、地図サービスの間で社名や住所の表記が食い違っていることにあります。 - Google検索セントラルは、会社情報の構造化データを「ホームページまたは組織の説明を掲載した単一のページ(例: 企業情報ページ)に配置することをおすすめします」と説明しており、すべてのページに書く必要はないと明記しています。 - 登記上の商号は国税庁の法人番号公表サイトで検索できます。屋号やサービス名と法人名を書き分けるときの基準になります。 - サイトモは会社情報を1つのファイルで一元管理し、全ページの構造化データをそこから生成しています。ページごとに社名や住所を書き写す運用はしていません。 ### 会社概要ページとは、AIにとって何のページか 会社概要ページとは、社名・所在地・電話番号・設立・代表者・事業内容など、会社を特定するための基本情報をまとめたページです。多くのサイトで「会社概要」「会社案内」「私たちについて」という名前で置かれています。 人が読むときは、このページは信用の確認に使われます。問い合わせる前に、どこにある会社か、いつからやっているのかを見る。役割はそれだけです。ところが機械から見ると、このページの役割はもう少し重くなります。サイト全体のどこに書かれた情報が正しいのかを判定するときの、基準点になるからです。 構造化データ(ページの内容を機械が読み取れる形で書き添えるデータ)の共通語彙であるschema.orgには、会社概要ページを表すAboutPageという型が用意されています。会社情報を表す型はOrganizationです。つまり「このページは会社そのものを説明したページである」と機械に伝える手段が、標準として存在します。 裏を返すと、会社概要ページが薄いサイトは、機械にとって基準点のないサイトです。トップページのキャッチコピーやフッターの小さな文字から会社を推測するしかなくなります。 ### AIが自社の情報を取り違えるのは、どこで起きるか 取り違えのほとんどは、情報が存在しないからではなく、同じ項目について複数の異なる表記が同時に存在していることから起きます。中小企業のサイトで起きやすいのは、次のような食い違いです。 - トップページは屋号だけ、会社概要ページは「株式会社〜」、フッターは英語表記になっている。 - 本社移転や事務所の増床のあとで、会社概要は直したがフッターと問い合わせページに旧住所が残っている。 - 電話番号が、代表番号・部署直通・地図サービス登録番号の3種類あり、どれが代表か読み取れない。 - 会社案内をPDFで置いているが、中身がサイト本文より数年古い。 - 地図サービスの登録名に地域名や業種名を足しているため、サイト上の名称と一致しない。 人が読めば、どれも同じ会社だと分かります。表記が違っても文脈で補える。機械はそれを、別の会社かもしれない情報として扱う余地が残ります。どちらの表記を採用するかを決められないまま、片方だけを拾うこともあります。 ここで正直に書いておきたいのは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIが、社名の不一致を内部でどう処理しているかは各社とも公開していないという点です。2026年8月時点で「表記をそろえればAIの回答に必ず反映される」と言える公式情報はありません。サイトモは、公開されていない仕組みを推測して手を打つより、どの読み手にとっても迷いようがない状態にそろえておくほうが確実だと考えています。 ### 会社概要ページに載せる項目と、書き方の基準 まず結論として、載せる項目は多くありません。会社を特定できる事実だけで足ります。項目ごとに、書き方とつまずきやすい点を整理します。 項目 書き方の基準 つまずきやすい点 会社名 登記されている商号をそのまま書く。屋号やサービス名は別行にする 「株式会社」の位置や、カッコ書きの省略で表記が分かれる 所在地 郵便番号から番地まで通しで書く。ビル名がある場合は省略しない 移転後に他ページの旧住所が残る 電話番号 代表番号を1つに決め、サイト全体で同じ番号を使う ページごとに部署の直通番号が混ざる 設立 年月日まで書く。創業と設立が違う場合は両方を分けて書く 創業年を設立年として書いてしまう 代表者 役職と氏名を書く。可能なら経歴や保有資格のページにつなぐ 氏名だけで役職がない 事業内容 実際に受注している業務を具体的な言葉で並べる 「総合的なソリューションの提供」のように中身が読み取れない 対応エリア 拠点と、実際に対応できる範囲を分けて書く 全国対応と書きながら拠点が不明 外部プロフィール 公式のSNSや掲載ページのURLを並べる すでに使っていないアカウントが残る 士業や建設業のサイトでは、これに登録番号や許可番号が加わります。税理士登録番号、建設業許可番号のように、第三者が確認できる番号は会社概要ページに置く価値が高い情報です。番号は表記ゆれが起きにくく、他の情報源と突き合わせやすいためです。 ### 正式な商号とサービス名は、どう書き分けるか 書き分けの基準は単純です。登記されている商号を法人名として1か所に明記し、対外的に使っているサービス名や屋号は、それとは別の項目として並べます。どちらか片方に統一する必要はありません。 サイトモ自身がこの形です。サービス名は「サイトモ」、運営している法人は「株式会社エヌティ・ウェブデザイン」。会社概要ページでは、会社名と運営サービスを別の行に分けて記載しています。構造化データでも、日常的に使う名称と登記上の商号を別の項目として書き分けています。 自社の商号の正確な表記に確信が持てないときは、国税庁の法人番号公表サイトで確認できます。このサイトでは法人番号の指定を受けた法人について「商号又は名称」「本店又は主たる事務所の所在地」「法人番号」が公表されており、社名や所在地から検索できます。社内の書類やロゴと表記が違っていた、というのは珍しい話ではありません。 迷ったら、看板と名刺を見る Googleは、掲載するビジネス情報のガイドラインで「実際のビジネスで一貫して使用し、認知されている(看板やビジネスレターなどで使用している)ブランド名を使用します。」と説明しています。地図サービス向けの基準ですが、判断の物差しとしてはサイトにもそのまま使えます。実際に使っていない正式名称を無理に前面に出す必要はありません。 ### Googleが公式に説明していること 会社情報の扱いについて、Googleが文書で明言している点が3つあります。会社概要ページの設計はこの3つで大体決まります。 1つ目は置き場所です。Google検索セントラルの組織の構造化データに関するドキュメントは、この情報を「ホームページまたは組織の説明を掲載した単一のページ(例: 企業情報ページ)に配置することをおすすめします。サイトのすべてのページに含める必要はありません」と説明しています。会社情報の構造化データを全ページに重複して書くことは、Googleの推奨ではありません。 2つ目は、書いてある内容と見える内容を一致させることです。Googleの構造化データに関するガイドラインは、ページの読者に表示されないコンテンツをマークアップしないよう求めています。会社概要ページに構造化データだけを入れて、本文には何も書かないやり方は、この方針に反します。 3つ目が、先に触れた名称の一貫性です。実際に使われて認知されている名称を使う、という基準が明示されています。 この3つはいずれも検索向けの文書ですが、生成AIに読ませる観点でも矛盾しません。見える形で書き、1か所にまとめ、名称をそろえる。追加で必要になる特別な作業はほとんどありません。 ### サイトモの会社概要ページでやっていること サイトモは自社サイトを実装の見本として運用しているため、会社概要ページの作り方も公開情報から確認できる形にしています。実際にやっているのは次の4点です。 - 会社情報を1つのファイルで一元管理しています。社名・法人名・住所・電話番号・代表者・設立日・対応エリアをまとめて持ち、全ページに出力する構造化データはそこから生成します。ページごとに手で書き写さないので、住所を変えれば全ページが同時に変わります。 - 会社概要ページには、そのページが会社を説明したページであることを示すAboutPageの構造化データを出力し、会社情報そのものは再宣言していません。共通で出力している会社情報を識別子で参照するだけにとどめ、同じ会社が二重に宣言される状態を避けています。 - 会社概要ページの本文には、同じ内容を表として掲載しています。構造化データに書いてある項目は、必ずページ上で読める状態にしてあります。 - 更新日をGitのコミット日付から自動で生成しています。会社情報を直した日が、そのままページの更新日として反映されます。 会社情報の構造化データは、最小構成なら次のような形です。項目を増やすより、書いた項目がページ上の表記と完全に一致していることのほうが重要だと考えています。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "Organization", "name": "サイトモ", "legalName": "株式会社エヌティ・ウェブデザイン", "url": "https://site-more.com/", "telephone": "096-227-6611", "address": { "@type": "PostalAddress", "postalCode": "860-0833", "addressRegion": "熊本県", "addressLocality": "熊本市中央区", "streetAddress": "平成3-15-5" } } あわせて、生成AI向けの要約ファイルであるllms.txtにも会社概要を短くまとめて記載しています。会社名・所在地・対応エリアを、サイト本文と同じ表記で書いています。 ### 会社概要ページでやりがちな間違い 会社概要ページで起きやすい問題を、影響の大きい順に挙げます。どれも直す作業自体は小さいものです。 - 会社概要の表を画像で作っている。読み手が人だけなら成立しますが、機械には社名も住所も伝わりません。文字として書き直すのが先です。 - 構造化データにだけ会社情報を書いて、本文には書いていない。Googleのガイドラインが避けるよう求めている状態です。 - 同じ会社情報の構造化データを全ページに重複して書いている。Googleが「すべてのページに含める必要はありません」と説明している範囲を超えています。 - 旧社名や旧住所が、フッターや問い合わせページ、PDFの会社案内に残っている。移転や社名変更のときは、会社概要ページ以外を洗い出すほうが手間がかかります。 - 設立年や事業規模を、見栄えのために実際より大きく書く。事実と違う情報は、他の公開情報と突き合わせたときに矛盾として残ります。 もう1つ、見落とされやすいのが会社概要ページが検索から除外されている設定です。制作時にテストページとして作ったまま除外設定が残っている場合があります。会社概要ページのURLを検索エンジンで直接検索して出てこないなら、まずそこを確認してください。 ### まとめ 会社概要ページの整備は、新しい技術を導入する作業ではありません。すでに社内にある事実を、どの読み手からも同じに見える形に置き直す作業です。 手元で確認するなら、順番は3つです。第一に、自社サイトのトップページ・会社概要ページ・フッター・問い合わせページを開いて、社名と住所と電話番号の表記が完全に一致しているかを目で見比べる。第二に、登記上の商号を法人番号公表サイトで確認し、会社概要ページの表記と突き合わせる。第三に、地図サービスやSNSに登録している名称が、サイト上の表記と同じかどうかを確かめる。 この3つでずれが見つかったら、修正の順番は会社概要ページからです。基準点を先に固めてから、他のページをそこに合わせていく。構造化データの追加は、その後で構いません。 ### よくある質問 ### 会社概要ページは1枚あれば十分ですか 会社の基本情報については1枚で足ります。Google検索セントラルは、組織の情報をホームページまたは企業情報ページのような単一のページに配置することを推奨しており、すべてのページに含める必要はないと説明しています。ただし拠点が複数ある場合は、拠点ごとのページを別に用意するほうが所在地が正確に伝わります。 ### 構造化データは自分で書く必要がありますか 本文の表記をそろえることが先で、構造化データは後からで構いません。会社概要ページに正しい情報が文字で書かれていない状態で構造化データだけを足しても、内容が一致しないため意味が薄くなります。WordPressを使っている場合は、テーマやプラグインが会社情報の構造化データを出力していることもあるため、二重に出していないかを先に確認してください。 ### 社名や住所が変わったときは、どこを直せばよいですか 会社概要ページだけでなく、フッター、問い合わせページ、PDFの会社案内、地図サービスやSNSの登録情報まで含めて直す必要があります。サイトモは会社情報を1つのファイルで一元管理して、サイト内の表示をまとめて更新できる形にしています。同じ考え方で、変更対象の一覧を先に作っておくと漏れが減ります。 ### 表記をそろえると、AIの回答に自社が出てくるようになりますか 出てくるようになると保証できるものではありません。生成AI各社は、社名の照合や引用元の選び方を公開していないためです。2026年8月時点で言えるのは、表記の食い違いという判断を迷わせる要素を減らせること、そして人が読んだときの信用にも同時に効くこと、この2点にとどまります。 ### 参考情報 - Google 検索セントラル「組織(Organization)の構造化データ」 - Google 検索セントラル「Google 検索上の構造化データ ガイドライン」 - Google「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」 - 国税庁「法人番号公表サイト」 - schema.org「AboutPage」 - サイトモ「llms.txt」 --- ## コラム: 専門用語の定義をAIに正しく伝える方法 ### この記事の要点 - 生成AIは用語の意味を、まずページに表示されている定義文から読み取ります。構造化データはその内容を機械的に補強する役割にとどまります。 - Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加要件や特別な構造化データは必要ないと明記しています(2026年8月時点)。 - 定義文は「〇〇とは、対象・目的・特徴を一文で述べたものです」という形にそろえ、見出しの直後に置きます。 - 用語集ページを新しく作るかどうかは、その用語について実際に問い合わせや説明の手間が発生しているかで判断します。 - サイトモは自社のサービス説明ページで、表示している定義文とまったく同じ内容を構造化データにも入れる形をとっています。 ### 用語の定義ページとは何か 用語の定義ページとは、自社の事業で使う専門用語について、その意味・対象・使う場面を短い文でまとめて掲載したページのことです。一覧形式でまとめた用語集ページと、用語ごとに独立させた解説ページの両方が含まれます。 中小企業のサイトでは、この定義が意外なほど書かれていません。建設業の「常用」、税理士事務所の「記帳代行」、士業の「顧問契約」のように、業界内では説明不要でも、外の人には範囲がわからない言葉が本文中でそのまま使われている状態です。 読者が人間だけなら、前後の文脈から意味を推測してくれることもあります。ところが生成AIが答えを組み立てるときは、その言葉が自社サイト上でどう定義されているかを手がかりにします。定義がどこにも書かれていなければ、AIは一般的な辞書的説明や、他社サイトの記述で補います。結果として、自社の実際のサービス範囲とずれた説明が出てくることがあります。 ### AIは用語の意味をどこから読み取るのか 結論として、最初に読まれるのはページに表示されている本文です。理由は、Googleが構造化データについて公開している説明のなかで、表示されていない情報を構造化データだけに書くことを明確に否定しているためです。 「ユーザーの閲覧しているページ画面に表示されない情報に関する構造化データは、その情報が正確であっても追加しないでください。」(Google 検索セントラル「Google 検索における構造化データのマークアップの概要」2026年8月時点) さらにGoogleは、AIによる概要やAIモードに関する説明のなかで、そこに表示されるための追加の要件はなく、特別な構造化データを追加する必要もないと述べています。つまり、定義を構造化データに書き足すことが単独の対策になるわけではありません。 ではマークアップに意味がないのかというと、サイトモはそうは考えていません。表示している定義文と同じ内容を構造化データにも入れておけば、どの語がそのページの主題なのか、その定義文はどこからどこまでなのかが、機械にとって曖昧でなくなります。効果を保証するものではありませんが、少なくとも取り違えの余地は減ります。 ### AIが拾いやすい定義文の書き方 定義文でいちばん効くのは、文の形をそろえることです。「〇〇とは、△△を対象に、□□するための◇◇です。」という一文に収め、そのあとに補足や例外を続けます。 実務でつまずきやすいのは、定義のつもりで書いた文が、実は宣伝文になっている場合です。「〇〇は当社の強みです」「〇〇なら安心です」という文には、その語の意味が含まれていません。次の表は、同じ用語について書き方だけを変えた例です。 書き方 例文 AIから見た問題 宣伝型 記帳代行は当社の得意分野です。 意味・対象・範囲が一つも書かれていない。 言い換え型 記帳代行とは、記帳を代行するサービスです。 語をそのまま繰り返しており、実質的な情報が増えていない。 定義型 記帳代行とは、事業者が受け取った領収書や通帳の内容を、会計帳簿に入力する作業を外部が引き受けるサービスです。 対象・作業内容・担い手が一文で示されている。 あわせて、定義文の置き場所も決めておきます。その用語を扱う見出しの直後に置き、間に前置きの段落をはさまないこと。ここを守るだけで、見出しと定義文の対応関係がはっきりします。 ### 用語集ページを作るべきか、既存ページに書くべきか 先に判断基準を述べると、その用語について実際に問い合わせや説明の手間が発生しているなら独立したページ、そうでなければ既存ページ内で定義するのが順序だとサイトモは考えています。用語集ページを先に量産する進め方は勧めません。 判断のポイント 独立したページ向き 既存ページ内で足りる 問い合わせ その言葉の意味を毎回聞かれる ほとんど聞かれない 書ける分量 定義に加えて手順・条件・費用感まで書ける 定義の二、三文で説明しきれる 他社の記述 他社の説明と自社の範囲が明確に違う 業界共通の一般語で差がない 更新のしやすさ 制度や料金の変更を追って直せる 更新する担当者を決められない 用語ごとに独立したページを作る場合、一ページあたりの中身が薄くならないかを先に確かめます。定義しか書けない語を無理に単独ページにすると、似た内容のページが並ぶだけの状態になりがちです。二、三文で終わる語は、サービス紹介ページやよくある質問の中で定義するほうが自然に読めます。 ### サイトモが自社サイトで行っている実装 サイトモは、自社のAIO(AI検索最適化)のサービス説明ページで、そのページの主題である用語を構造化データの主対象として明示しています。定義文は新しく書き起こしたものではなく、ページ冒頭に表示している文をそのまま使っています。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "WebPage", "url": "https://site-more.com/aio/", "inLanguage": "ja", "mainEntity": { "@type": "DefinedTerm", "name": "AIO(AI最適化)", "description": "AIが返す「答え」に選ばれ続けるための対策。(以下、ページ本文と同一の文)" } } ここで使っている型(英語表記はDefinedTerm)は、用語とその定義を示すために用意されたものです。前述のとおり、この型はGoogleのリッチリザルト対象ではありません。表示上の見返りを期待して入れているのではなく、ページの主題を一語で確定させておく目的で入れています。 あわせてサイトモでは、AI向けの案内ファイル(llms.txtとllms-full.txt)を公開し、AI関連のクローラーをrobots.txtで個別に明示して許可しています。ただし2026年8月時点のllms.txtには、用語集としてまとまった定義の一覧は置いていません。定義の本体はあくまで各ページの本文側に持たせる形です。 ### 定義をそろえると実務で何が変わるか 効果として期待できるのは、AI向けの改善というより、説明コストの削減です。定義文が一箇所に確定していれば、提案書、見積書、問い合わせ返信で使う説明を同じ文言にそろえられます。担当者ごとに説明の範囲が違う、という状態が減ります。 読者側の利点もあります。中小企業のサイトを見にくる人は、その業界の言葉に慣れていないことが多いものです。用語の意味がその場で確認できれば、問い合わせ前に「これは自社が頼みたいことと同じか」を自分で判断できます。 そして生成AIに対しては、自社サイト内に一次的な定義が存在する状態を作れます。定義が自社サイトにあるかどうかで、AIの回答が必ず変わると断定できる材料はありません。ただ、自社の言葉づかいを説明した文がどこにもないより、あるほうが誤った補完を招きにくいとサイトモは考えています。 ### 先に知っておきたい注意点 定義を整える作業には、やり方を間違えると逆に働く部分があります。 本文と構造化データを食い違わせないこと。ページに表示している定義文を後から書き換えたのに、構造化データ側の文を直し忘れると、二つの異なる定義が同じページに存在する状態になります。片方だけを更新できる仕組みは作らないほうが安全です。 もう一つは、用語数を増やすこと自体を目的にしてしまう進め方です。自社の事業と関係が薄い一般語まで解説ページを作ると、更新されないページが増えます。制度や料金にひもづく語は特に、書いた時点の内容が古くなります。書くなら「〇年〇月時点」と時点を添え、見直す時期も決めておきます。 最後に、同じ用語をサイト内の複数ページで別の言い方で定義していないかを確認します。サービス紹介ページとよくある質問で範囲がずれている、という食い違いは珍しくありません。定義の正本を一ページに決め、他のページはそこへ内部リンクで寄せる形が扱いやすいはずです。 ### まとめ 専門用語の定義をAIに伝える作業は、新しい技術の導入ではなく、すでに書いてある文章の言い方を決め直す作業に近いものです。次の順序で確認することをおすすめします。 - 問い合わせで意味を聞かれる用語を三つから五つ書き出す。 - その用語が自社サイト内で定義されているか、本文を検索して確かめる。 - 定義されていない語について、対象・目的・範囲を含む一文を作り、該当する見出しの直後に置く。 - 同じ語が複数ページで違う説明になっていないかを見比べ、正本のページを一つ決める。 - そのうえで、表示している定義文と同じ内容を構造化データにも入れるかを検討する。 構造化データは最後の工程です。表示されている文が整っていない段階でマークアップだけを足しても、Googleが公開している方針とかみ合いません。 ### よくある質問 ### 用語集ページを作れば、AIの回答に自社名が出やすくなりますか。 出やすくなると断定できる公開情報はありません。Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加要件はないと説明しています(2026年8月時点)。用語集ページは、自社の言葉づかいを自社サイト上に記録しておく手段として位置づけるのが妥当だと考えられます。 ### 定義文はどのくらいの長さが適切ですか。 一文で意味が完結する長さを目安にします。対象・目的・特徴の三つが入って、読み下せる範囲であれば十分です。条件や例外は、定義文のあとに別の段落として続けます。定義文自体に条件を詰め込むと、引用されたときに意味が伝わりにくくなります。 ### 用語を定義する構造化データを入れても検索結果の見た目は変わりませんか。 変わりません。Googleが公開しているリッチリザルトの機能一覧に、用語や用語集を表示する機能は含まれていません(2026年8月時点)。表示上の変化ではなく、ページの主題を機械に対して明示する目的で使うものです。 ### すでに他社サイトで同じ用語が解説されている場合、自社でも書く意味はありますか。 自社のサービス範囲が他社と違うなら意味があります。同じ語でも、含まれる作業や費用の扱いは会社によって異なります。他社の解説をなぞるだけの説明にせず、自社が何を引き受け、何を引き受けないのかまで書くことが判断材料になります。 ### 参考情報 - Google 検索セントラル「Google 検索における構造化データのマークアップの概要」 - Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」 - Google 検索セントラル「Structured data markup that Google Search supports」 - schema.org「DefinedTerm」 - サイトモ「llms.txt」 --- ## コラム: AIに読まれないページの見分け方 ### この記事の要点 - ChatGPTやPerplexityなどの生成AIがサイトを読むとき、参照しているのはサーバーが最初に返すHTMLだけです。VercelとMERJが2024年12月に公表した共同調査では、主要なAIクローラーはいずれもJavaScriptを実行していないと報告されています。 - JavaScriptで後から差し込まれる文章は、ブラウザの画面には出ていてもAIには届いていない場合があります。該当しやすいのは、タブで切り替える説明、外部サービスから読み込む口コミ、「もっと見る」で追加表示される実績一覧です。 - 自社サイトが該当するかどうかは、ブラウザでページのソースを表示し、確認したい文章がその中にあるかを探すだけで判断できます。有料の計測ツールは必要ありません。 - 読まれていなかった場合も、JavaScriptをやめる必要はありません。AIに読ませたい文章だけを、最初のHTMLに含まれる形に作り直せば足ります。 - Googleの生成AI機能は例外的にJavaScriptを処理できます。そのためGoogleの検索結果に問題なく出ていることは、ChatGPTなど他のAIに読まれている根拠にはなりません。 ### AIは自社サイトの文章をどこまで読んでいるのか 生成AIが読み取っているのは、サーバーがそのURLに対して最初に返すHTMLの範囲です。HTMLとは、ページの文章や見出しがそのまま書き込まれている、サイトの中身そのものにあたるファイルです。ブラウザはこのHTMLを受け取り、続けてJavaScriptを動かして、画面の見た目を仕上げます。 ここでいうAIクローラーとは、ChatGPTやPerplexityなどの生成AIサービスが、回答に使う情報を集めるために自動でサイトを巡回するプログラムのことです。ブラウザに近いものを想像しがちですが、実際の動きはもっと単純で、HTMLを受け取ったらそこで終わります。 JavaScriptは、ページを開いたあとに動く追加のプログラムです。タブの切り替え、スライダー、外部サービスから取り寄せる口コミなど、動きのある部分の多くはこれで作られています。JavaScriptが動いて初めて画面に出る文章は、最初のHTMLには存在しないため、AIから見れば「そのページに書かれていない文章」と同じ扱いになります。 つまり、人が見ている画面とAIが読んでいる中身は、同じページでも一致しないことがあります。ここが、社内で「ちゃんと書いてあるのにAIが答えてくれない」という食い違いが起きる原因のひとつです。 ### Googleでは表示されるのに、なぜAIには届かないのか GoogleのクローラーはJavaScriptを動かして仕上がりの画面まで確認しますが、他のAIクローラーはそれを行わないためです。Google検索セントラルの「JavaScript SEO の基本を理解する」では、Googleがクロール、レンダリング、インデックス登録という3つの段階でページを処理すると説明されています。レンダリングという段階で、JavaScriptを実行して最終的な内容を確認しているわけです。 一方、VercelとMERJが2024年12月17日に公表した共同調査では、現時点で主要なAIクローラーはいずれもJavaScriptを実行していないと報告されています。対象にはOpenAI、Anthropic、Meta、Perplexityのクローラーが含まれ、JavaScriptファイルを受け取ることはあっても実行はしていないとされています。GoogleのGeminiだけは、Googleのクロール基盤を使っているため例外的にJavaScriptを処理できると同調査は説明しています。 この非対称が実務では厄介です。Google検索では正しく表示され、順位も付いている。それでも同じページがChatGPTからは空白同然に見えている、ということが起こり得ます。Googleの検索結果に出ていることは、ChatGPTやPerplexityにそのページの文章が読まれている証拠にはなりません。 ### どんな文章がAIに読まれていないのか 読まれない可能性が高いのは、ページを開いたあとに外部から取り寄せたり、操作に応じて組み立てたりしている文章です。中小企業のサイトで実際に見かけるパターンを、読まれやすさの目安とあわせて整理します。 サイト上の作り AIに読まれるか 見分けの手がかり 本文、サービス説明、料金表などを普通に書いたページ 読まれる 制作時に文章としてページに書き込んでいる クリックで開閉するよくある質問 多くは読まれる 閉じた状態でも答えの文章はHTMLに入っていることが多い タブで切り替えるサービス説明や料金プラン 作り方によって分かれる 切り替えた瞬間に読み込みが走るものは読まれにくい 「もっと見る」やスクロールで追加表示される実績一覧 追加分は読まれないことがある 最初に表示されている件数だけがHTMLにある場合がある 口コミ、予約、地図などの外部サービス埋め込み 読まれない 他社のサービスから取り寄せて表示している ページ全体をJavaScriptで組み立てる方式のサイト ほぼ読まれない ソースを表示しても本文が見当たらない 表のとおり、同じ「タブ」でも作り方によって結果が変わります。見た目だけでは判断できないため、次のセクションの手順で実際に確認してください。特に、事業の要になる説明や料金、選ばれる理由といった、AIに答えてほしい情報ほど優先して確かめる価値があります。 ### 自社サイトがAIに読まれているか確認する方法 確認は、ブラウザでページのソースを表示し、その中に目的の文章が含まれているかを探すだけです。専門知識も有料ツールも要りません。パソコンのブラウザで、次の手順を試してください。 - 確認したいページをパソコンのブラウザで開きます。 - ページの何もない部分を右クリックし、「ページのソースを表示」を選びます。文字だらけの画面が別のタブで開きます。 - その画面でキーボードのCtrlキー(Macはcommandキー)とFキーを同時に押し、検索欄を出します。 - AIに読ませたい文章の一部を、10文字程度そのまま入力して検索します。「初期費用は」のような、そのページ特有の言い回しを選んでください。 - 見つかればAIにも読まれています。見つからなければ、その文章はJavaScriptで後から表示されている可能性が高い状態です。 ここで注意したいのは、右クリックの「検証」ではなく「ページのソースを表示」を使う点です。検証の画面はブラウザがJavaScriptを動かしたあとの状態を映すため、AIに読まれていない文章まで表示されてしまいます。この違いを知らないまま確認して、問題なしと判断してしまうことがあります。 調べる対象は、トップページだけで済ませないでください。サービス紹介、料金、よくある質問、実績のように、問い合わせの判断材料になるページを1枚ずつ確認するほうが実態をつかめます。 ### AIに読まれていなかったときの直し方 直し方は、サイトを作り直すことではなく、読ませたい文章を最初のHTMLに入れることです。方法は主に3つあり、どれを選ぶかは、その文章がどこから来ているかで決まります。 - サーバー側であらかじめ文章入りのHTMLを用意する。ページ全体がJavaScriptで組み立てられている場合の本命です。制作会社には「本文をサーバー側でHTMLに出力してほしい」と伝えると意図が通ります。 - 文章はHTMLに直接書き、見せ方の切り替えだけをJavaScriptに任せる。タブや開閉式の表示に向いています。最初から全文をHTMLに書いておき、表示と非表示の切り替えだけを担当させる作りにします。 - 外部から取り寄せている内容は、要点を自社の文章として書き足す。口コミや予約カレンダーなど、埋め込みを外せないものに使います。埋め込みはそのまま残し、その近くに自社で書いた説明文を置きます。 優先順位を付けるなら、事業内容、料金の考え方、対応範囲、よくある質問の答えなど、問い合わせ前に確認されやすい情報からです。装飾的な演出や、動きを付けている部分まで作り直す必要はありません。 すべてのページを一度に直そうとすると費用も期間も膨らみます。まず確認手順で問題が見つかったページだけを対象にし、影響の大きい順に直すほうが現実的です。 ### サイトモのサイトではどう作っているか サイトモの自社サイトは、公開前にすべてのページのHTMLをあらかじめ組み立てて配信する作りにしています。記事や料金の情報は管理画面側で管理していますが、公開時点で文章はHTMLに書き出されているため、訪問者のブラウザでJavaScriptが動くかどうかに関係なく、本文はそのままHTMLの中にあります。 あわせて、AIに読ませたい情報が本文の外に逃げないようにもしています。サービス内容、料金の考え方、よくある質問といった判断材料は、画像の中の文字や外部サービスからの取り寄せではなく、ページ内の文章として書いています。文章として書いてある情報は、確認手順のソース表示でもそのまま見つかります。 読ませたい情報ほど、素朴な形で置く。 サイトモは、AI向けの特別な仕掛けを増やすよりも、まず本文がHTMLに入っている状態を作るほうが効果的だと考えています。凝った見せ方は、その土台ができてからでも遅くありません。 なお、Google検索セントラルの「AI 機能とウェブサイト」でも、AIによる概要やAIモードのための特別な最適化は必要なく、検索の技術的要件を満たすことが前提だと説明されています。読まれる状態を整えることは、特殊な対策ではなく基本の確認です。 ### 判断する前に知っておきたい注意点 この記事の内容には、いくつか適用範囲があります。誤解したまま判断すると、不要な作り直しにつながります。 - Googleの生成AI機能は例外です。GeminiはGoogleのクロール基盤を使うためJavaScriptを処理できます。したがって「AI全般に読まれていない」と一括りにはできません。 - 調査の時点を確認してください。根拠としたVercelとMERJの調査は2024年12月に公表されたものです。2026年8月時点で、各社がJavaScriptを実行するようになったという公式発表は確認できていません。ただし今後変わる可能性は残ります。 - JavaScriptそのものが問題なのではありません。問い合わせフォームの入力チェックや、見やすさのための動きは、AIに読ませたい文章と無関係であれば従来どおりで構いません。 - 読まれる状態にしても、引用されるとは限りません。HTMLに文章があることは、AIが参照できる前提条件であって、参照される保証ではありません。 - そもそもAIクローラーの巡回を拒否している場合は別の話です。サイトの設定でAIクローラーを断っていれば、HTMLの中身に関係なく読まれません。作りを直す前に、その設定も確認してください。 ### まとめ 生成AIが読んでいるのは、サーバーが最初に返すHTMLです。ブラウザで見えている画面と一致するとは限らず、JavaScriptで後から出てくる文章はAIに届いていないことがあります。VercelとMERJの2024年12月の調査では、主要なAIクローラーはJavaScriptを実行していないと報告されています。 まずやることは、AIに答えてほしいページを選び、ページのソースを表示して、その文章が含まれているかを探すことです。含まれていれば追加の対応は不要です。含まれていなければ、その文章だけをHTMLに入る形に直します。 サイト全体を作り直す判断は、その確認を終えてからで構いません。問題があるページと、問題がないページを切り分けることが、費用をかけずに始められる最初の一歩です。 ### よくある質問 ### WordPressで作っていれば問題ないのでしょうか 多くの場合は本文がHTMLに入りますが、一律で安全とは言えません。WordPressは通常、サーバー側でHTMLを組み立てて配信します。ただし、タブ切り替えや実績の追加読み込み、外部サービスの埋め込みをプラグインで実現している部分は、JavaScriptで表示されていることがあります。使っているテーマやプラグインによって変わるため、ページのソースを表示して確かめるのが確実です。 ### クリックで開くよくある質問は、AIに読まれますか 閉じた状態でも答えの文章がHTMLに書かれていれば読まれます。開閉の動きだけをJavaScriptが担当している作りであれば、文章そのものは最初から存在しています。反対に、クリックした瞬間に答えを取り寄せる作りだと読まれません。判断は、閉じた状態のままソースを表示し、答えの文言を検索すれば付きます。 ### 制作会社には何と伝えればよいですか 「このページの本文が、JavaScriptを実行しない状態のHTMLに含まれているか確認してほしい」と伝えてください。含まれていない場合は「サーバー側でHTMLに出力する形に変更できるか」を相談します。AIやAIOという言葉を使わずに済むぶん、話が具体的になります。 ### 直せば生成AIに引用されるようになりますか 引用されるかどうかは保証できません。HTMLに文章が入っている状態は、AIがそのページを読める前提条件にあたります。内容の分かりやすさや、他のサイトからの評価など、参照されるかどうかを左右する要素は他にもあります。読まれない状態を解消することは、その前段の整備だと捉えてください。 ### 参考情報 - Vercel「The rise of the AI crawler」(VercelとMERJによる共同調査、2024年12月17日公開) - Google 検索セントラル「JavaScript SEO の基本を理解する」 - Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」 --- ## コラム: AIに引用される見出しの付け方 ### この記事の要点 - 生成AIやAI検索は、ページ全体ではなく見出しで区切られたひとまとまりの文章を切り出して参照するため、見出しの立て方が参照されやすさに影響します。 - Googleはページの個々のセクションを評価するパッセージランキングシステムを公開しており、セクション単位で内容が完結しているかは実際に評価の対象になっています。 - Google検索セントラルは、理想的な見出しの数は存在せず、AI機能のために特別な最適化も不要だと明記しています。見出しの工夫は裏技ではなく、読みやすさの改善として行うものです。 - サイトモのコラムでは、見出しを読者が実際に使う言葉に寄せ、直下に結論を1〜3文置き、1つのセクションを300〜600文字程度で答えきる形にしています。 - 見出しのテキストに連番や記号を書き込むと、その部分だけが切り出されたときに意味が伝わりにくくなります。番号は表示側の仕組みで付けるほうが安全です。 ### AIに引用される見出しとは、どんな見出しですか AIに引用されやすい見出しとは、見出しの文だけを読んでも何が書かれているか分かり、その直下に答えが置かれている見出しです。見出しを見ても何の話か判断できず、答えが数段落先にある記事は、必要な部分だけを切り出しにくくなります。 見出しとは、文章のまとまりごとにその内容を示す小さなタイトルのことです。ホームページではh2、h3というタグで階層を表します。h2が大きな区切り、h3はそのなかの細かい区切りにあたります。 もうひとつ、この記事で使う言葉を先に決めておきます。パッセージとは、ページのなかの一区切りの文章、つまり見出しとその下の本文でできたひとまとまりを指します。AI検索を考えるときは、評価される単位がページ全体ではなくこのパッセージだと考えると、やるべきことが具体的になります。 見出しは装飾ではありません。どこからどこまでが1つの話なのかを機械に伝える、数少ない手がかりです。 ### なぜ見出し単位で内容が切り出されるのですか ページの一部分だけを評価する仕組みが、検索側に実際にあるからです。Googleは「Google検索ランキングシステムのご紹介」のなかで、パッセージランキングシステムを「ウェブページの個々のセクション(パッセージ)を特定して、ページが検索にどの程度関連しているかをよりよく理解するために使用するAIシステムです」と説明しています。ページ単位ではなくセクション単位で関連性を見る仕組みが公式に存在すると、明言されています。 生成AIが回答を作るときも、参照した記事を丸ごと使うわけではありません。質問に対応する部分を抜き出して要約します。抜き出す範囲を決めるときの区切り目が、見出しです。見出しが曖昧だと、まとまりの境目もぼやけます。 ただし、ChatGPTやGeminiなどの生成AIが内部で見出しをどのように扱っているかは、各社とも詳細を公開していません。2026年8月時点で確認できるのは、Google検索側の仕組みと、テキストとして書かれた情報のほうが機械に扱いやすいという一般的な性質までです。サイトモは、公開されていない仕組みを推測して対策するより、読者にとって読みやすい構造を整えるほうが確実だと考えています。 ### Googleは見出しについて何と言っていますか 見出しの数や順番に「正解の型」はない、というのがGoogleの説明です。制作会社やコンサルタントから聞く話と食い違うことがあるため、よくある思い込みと公式の説明を並べます。 よくある思い込み Google検索セントラルの説明 サイトモの実務判断 見出しは多いほど評価される 「ページごとに魔法の見出し数や理想的な見出し数といったものが存在することもありません」 数ではなく、区切り方が読者にとって自然かどうかで決める h2からh3という順番を守らないと検索で不利になる 「見出しを意味的な順番にすることは、スクリーンリーダーにとっては素晴らしいことですが、Google検索にとっては順番どおりに使われていなくても問題ありません」 検索のためではなく、読み上げソフトを使う読者のために順番は守る AI検索向けに専用の書き方や専用ファイルが要る 「AIによる概要やAIモードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません」 見出しの改善はAI向けの裏技ではなく、読みやすさの改善として行う この3つを踏まえると、見出しでやるべきことはかなり絞られます。読者が探している内容をその見出しの言葉で言い当て、答えを直下に置く。それだけです。特殊な技術ではなく、書き方の基本に戻る作業になります。 ### 見出しは質問の形にすべきですか すべてを質問形にする必要はありません。目的は、読者がその内容を探すときに実際に使う言葉へ見出しを近づけることで、質問形はそのための手段のひとつです。 「料金体系」より「月額いくらかかりますか」のほうが、読者の頭のなかの言葉に近くなります。生成AIに質問を投げるとき、人は検索窓に入力するより長く、話し言葉に近い形で書きます。その言葉と見出しが近ければ、対応する部分は見つけやすくなる。サイトモはそう考えて、コラムの見出しを質問形と体言止めの混在にしています。 一方で、質問形にすれば引用されるという公式情報は、2026年8月時点で確認できていません。効果を保証するものとしては扱わないでください。狙った言葉を入れたい一心で見出しを不自然にするのも逆効果です。Googleはスパムに関するポリシーで、キーワードの乱用を「Google検索結果のランキングを操作する目的で、ウェブページにキーワードや数字を詰め込むこと」と定義し、「同じ単語や語句を不自然なほど繰り返すこと」を例に挙げています。 見出しは読者への案内です 質問形が有効に働くのは、それが読者の言葉だからです。読者が使わない言い回しを、AI向けだと思って並べても意味がありません。迷ったときは、その見出しを社内の誰かに口頭で言って通じるかどうかで判断してください。 ### サイトモのコラムでやっている見出しの設計 サイトモのコラムでは、記事本文の見出しに番号や記号を一切書かず、表示側の仕組みで補う形にしています。実際に行っているのは次の4点です。 - 本文中のh2から見出しごとの目印(id)を自動で付け、記事上部の目次を自動生成する。書き手は目次を書かない。 - h2の先頭に付く「01」「02」といった連番は、本文の文字ではなくCSSの機能で表示する。見出しのテキストそのものには番号を含めない。 - 各h2の直下に、その見出しへの答えを1〜3文で置く。理由、根拠、具体例はその後に書く。 - 1つのh2セクションは300〜600文字程度に収め、長くなる場合はh3で分けるか、扱う範囲を狭める。 番号を本文に書かない理由ははっきりしています。「03 料金の考え方」という見出しがそのまま切り出されたとき、「03」が何を指すのかは読み手に分かりません。番号は記事を通して読む人のための道しるべで、一部分だけを見る人には邪魔になります。表示側で付けておけば、どちらの読まれ方にも対応できます。 見出しの言葉づかいは、たとえば公開中のコラムで次のようにしています。 - AIクローラーとは何ですか - 学習用とAI検索用は何が違いますか - 自社は許可すべきか、拒否すべきか - 設定したのに思ったとおりにならない場面 すべてが質問形ではありません。読者がつまずく場面をそのまま見出しにしたものも混ぜています。公開前には、見出しだけを上から読んで記事の筋が追えるかを必ず確認しています。 ### やりがちな見出しの失敗と直し方 いちばん多い失敗は、見出しの直下に答えがないことです。ほかにもよく見かけるものを、直し方と一緒に整理します。 よくある形 何が起きるか 直し方 「概要」「ポイント」「詳細」といった見出し 見出しだけでは何の話か分からず、切り出されても意味が通らない 扱う対象を見出しに入れる(「概要」→「料金プランはどう決まりますか」) 見出しの直後に前置きが続き、答えが数段落先にある 見出しに対応する答えが、そのまとまりの外に出てしまう 答えを先に1〜3文で書き、理由と具体例を後ろへ回す 1つの見出しの下に2,000文字以上が続く どこが答えなのか特定しにくく、一部分として扱いにくい h3で分けるか、別のh2に切り出す 見出し直下の文が「これは」「その方法は」で始まる 前の文が失われると意味が通らなくなる 主語と対象を書き直す(「この方法は」→「robots.txtでの指定は」) 同じ語を何度も入れた見出し 読みにくく、キーワードの乱用と受け取られる可能性がある 1つの見出しに主題を1つだけ入れる 直すときは、その見出しと直下の3文だけを別に書き出して、それだけで意味が通るかを見てください。そこで通らなければ、切り出されたときにも通りません。 ### 既存記事の見出しを見直す手順 ゼロから書き直す必要はありません。公開済みの記事は、次の順で手を入れると効率よく改善できます。 - 記事の見出しだけを上から書き出す。その一覧だけで記事の内容が伝わるかを確認する。 - 伝わらない見出しを、扱う対象と結論が分かる言葉に書き換える。 - 各見出しの直下の1〜3文が、その見出しへの答えになっているかを確認する。なっていなければ、答えの文を先頭へ移す。 - 極端に長いセクションを見つけ、h3で分けるか別の見出しに切り出す。 - 見出しのテキストに番号や記号を直接書いていないかを確認し、書いていれば外す。 本文をまるごと書き直す作業ではないため、1本あたりの負担は大きくありません。制作会社に依頼している場合は、この5点をそのまま伝えれば通じます。「AIO対策をお願いします」と依頼するより、話が具体的に進みます。 ### まとめ 見出しの改善は、AI検索向けの特別な施策ではありません。Googleの公開情報を踏まえると、見出しの数や順番に正解の型はなく、AI機能のために専用の書き方が必要になるわけでもありません。それでも見出しが重要なのは、ページの一部分が評価・参照される仕組みが実際にあり、その区切りを決めているのが見出しだからです。 まず、公開済みの記事の見出しだけを書き出してみてください。それだけで内容が伝わらない記事は、読者にも生成AIにも伝わっていない可能性があります。書き換えるのは見出しの言葉と、直下の1〜3文で足ります。 あわせて、見出しのテキストに番号を直接書き込んでいないか、1つのセクションが長くなりすぎていないかも確認してください。サイトモは、この2点が中小企業のサイトでとくに見落とされやすいと考えています。 ### よくある質問 ### h1は記事のなかでいくつ使ってよいですか 1ページに1つを基本にしてください。h1は記事のタイトルにあたる見出しで、多くのCMSやサイトのテンプレートが自動で出力します。本文のなかに書き手がh1を追加すると、どれが記事の主題なのか分かりにくくなります。ただしGoogleは見出しの数や順番に決まった正解はないと説明しており、複数あることが直ちに問題になるわけではありません。 ### 見出しにキーワードを必ず入れるべきですか 入れること自体を目的にしないでください。読者がその内容を探すときに使う言葉であれば、意識しなくても自然に含まれます。Googleはスパムに関するポリシーで、同じ単語や語句を不自然なほど繰り返すことをキーワードの乱用の例として挙げています。 ### 見出しを英語やアルファベットにしても問題ありませんか 日本語で読む読者に向けた記事であれば、日本語の見出しをおすすめします。「SERVICE」「ABOUT」のような英語の見出しは装飾としては成立しますが、その部分に何が書かれているかを言葉として伝えません。デザイン上どうしても英語を使いたい場合は、日本語の見出しを主にして、英語は補助的な表示にとどめる方法があります。 ### 古い記事の見出しを直すと、これまでの評価が下がりませんか 見出しの文言を分かりやすく直すこと自体が評価を下げる要因になるという公式の説明は、2026年8月時点で確認できていません。ただし、見出しに割り当てられた目印(id)が変わると、その見出しへのページ内リンクが切れる場合があります。目次や外部からリンクされている記事では、変更前後の動作を確認してください。 ### 参考情報 - Google検索セントラル「Google検索ランキングシステムのご紹介」 - Google検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」 - Google検索セントラル「AI機能とウェブサイト」 - Google検索セントラル「Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー」 --- ## コラム: サイトリニューアルでAI検索から消えない方法 ### この記事の要点 - サイトリニューアルでAI検索から消える最も多い原因は、ページのURLが変わったにもかかわらず、古いURLから新しいURLへの転送が設定されていないことです。 - Google検索セントラルの「サイトを移転する方法」(2026年6月24日更新)は、サーバー側で恒久的な転送(301や308)を使い、その転送を一般的には1年以上維持することを推奨しています。 - Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるために特別なファイルや構造化データを新たに追加する必要はないと明記しています。求められているのは、クロールを妨げないことと、重要な内容をテキストで書くことです。 - robots.txt、llms.txt、サイトマップ、構造化データの中に書かれたURLは、ページ本体の移行とは別作業になるため見落とされやすく、公開前に一覧にしておく価値があるとサイトモは考えています。 ### サイトリニューアルでAI検索から消えるとは、どういう状態か ここでいう「AI検索から消える」とは、ChatGPTやGoogleのAIによる概要などの生成AIが回答をつくるとき、自社サイトのページが情報源として参照されなくなった状態を指します。検索順位が下がることとは別の現象です。順位以前に、AIが参照できるページがそこに存在しない状態になっています。 実際に起きるのは、次の3つのどれかであることがほとんどです。 - 新しいサイトを公開したが、AI向けのクローラーが新しいサーバーにアクセスできず、内容を読み取れていない - 古いURLがそのまま消え、AIが以前から知っていたページを開くとエラーになる - 自社サイトは読まれているが、AIは古い情報のまま回答している 3つ目は少し性質が違います。生成AIは自社サイトだけでなく、業界の紹介サイトや過去の記事も情報源にします。自社サイトを新しくしても、外部に残った古い記述がすぐに消えるわけではありません。 ### なぜリニューアルでAIの回答から消えるのか 生成AIも、結局は通常のクロール(プログラムがサイトを巡回して内容を読み取ること)に依存しているためです。AI専用の特別な経路があるわけではありません。 Google検索セントラルの「AI機能とウェブサイト」(2025年12月31日更新)は、AI機能に表示されるための追加要件はないとしたうえで、サイト運営者に対して、クロールがrobots.txtに加えてCDNやホスティングの設定でも許可されているかを確認すること、重要なコンテンツをテキスト形式で提示すること、構造化データをページに表示されるテキストと一致させることを挙げています。裏を返せば、リニューアルでこの3点のどれかが崩れると、AIから見えにくくなります。 もう一つの原因がURLの変更です。CMSを入れ替えると、ページのアドレスは高い確率で変わります。/company/about.htmlが/about/になる、といった具合です。古いアドレスに来た人とプログラムを新しいアドレスへ自動的に送る設定(リダイレクト)を入れておかないと、これまで積み上げた評価も、外部サイトから貼られていたリンクも、新しいページには引き継がれません。 ### リニューアル前に記録しておくこと リニューアル前に必要なのは、今のサイトの状態を消える前に控えておくことです。公開したあとでは、古い設定を確認する手段がなくなります。制作会社に任せる場合でも、次の項目は自社側でも控えておくことをサイトモは勧めています。 控えておく対象 控えないと起きること 現在の全ページのURL一覧 どのページを新しいどのページに転送すべきかを判断できなくなる robots.txtの中身 AI向けクローラーの許可や拒否の設定が引き継がれず、意図と違う状態で公開される サイトマップの場所 新しいURLをGoogleに知らせる手段が抜け落ちる llms.txtなどの独自ファイル ファイルごと消える、または古いURLを書いたまま残る 構造化データの内容 会社情報やパンくずの記述が新サイトで作り直されず、AIが読み取れる手がかりが減る URL一覧は、Google Search Consoleに登録していれば、そこからページの一覧を書き出せます。登録していない場合は、この機会に登録しておくと移行後の確認も楽になります。 ### リニューアル公開時にやること 公開日にやるべき作業は、転送の設定、robots.txtの再確認、サイトマップの送信の3つが柱です。順番に実施します。 - 古いURLから、対応する新しいURLへ、サーバー側で恒久的な転送を設定する。Googleは301や308といった恒久的な転送を推奨しています。 - 転送先を一段で指定する。Googleは最終的な宛先へ直接転送することを推奨し、直接転送できない場合でも転送の連鎖を5個未満、理想的には3個以下に抑えるよう案内しています。 - 対応するページがない場合は、無理にトップページへまとめず、内容の近いページへ転送する。トップページへの一括転送は、利用者にとって行き止まりに近い体験になります。 - 新しいサーバーのrobots.txtを開き、公開前の作業中に使っていた「すべて拒否」の記述が残っていないかを確認する。 - 新しいサイトマップをGoogle Search Consoleに送信する。 - ドメイン自体を変更した場合は、Search Consoleのアドレス変更ツールで移転を届け出る。なお、httpからhttpsへの移行だけであればこのツールは使いません。 転送は短期間で外さないでください。Googleは、転送をできるだけ長く、一般的には1年以上保持することを求めています。この間に、古いURLを指している他サイトのリンクが読み直され、評価が新しいURLへ移ります。 ### サイトモがリニューアルで確認しているファイル ページ本体ではなく、ページの外側にある設定ファイルが最も見落とされます。サイトモは自社サイトで、AIクローラーの許可を明示したrobots.txt、サイトの案内をまとめたllms.txtとllms-full.txt、記事や会社情報を機械が読める形にした構造化データを公開しており、これらはページを作り替えても自動では追随しません。 たとえばrobots.txtには、次のようにサイトマップの場所を書いた行があります。 User-agent: GPTBot Allow: / User-agent: OAI-SearchBot Allow: / Sitemap: https://site-more.com/sitemap-index.xml ドメインを変えた場合、この最終行が古いドメインのまま残っていることがあります。ファイル自体は新サーバーにあり、見た目には何の問題もないため、気づきにくい箇所です。llms.txtも同じで、中に書いた各ページへのリンクが古いURLのままだと、AIに対して存在しないページの一覧を差し出すことになります。 更新日の扱いには注意しています。 サイトモは記事の更新日をGitのコミット日付から自動生成しています。リニューアルでファイルを一括で移し替えると、内容を直していないページまで更新日が新しくなります。日付だけが動くと、読み手にとってもAIにとっても、何が実際に変わったのかが分からなくなります。移行作業と内容の更新は分けて扱うほうがよい、とサイトモは考えています。 ### 公開後、AI検索に反映されるまでどれくらいかかるのか 反映までの日数について、AI各社が一律の目安を公表しているわけではありません。そのため、何日で戻ると断定はできません。ただし、設定の反映と、ページの読み直しは別物である点は押さえておく価値があります。 OpenAIは公開資料の中で、robots.txtを更新してから同社のシステムに反映されるまでにおよそ24時間かかる場合があると記載しています。これはあくまで、許可や拒否の設定が伝わるまでの時間です。サイト全体が改めて巡回され、AIの回答に新しい内容が現れるまでの期間とは異なります。 公開直後に自社名で生成AIに質問して古い答えが返ってきても、それだけで失敗と判断する必要はありません。確認すべきは、AIの回答そのものより先に、新しいサイトが正しく読める状態かどうかです。Search Consoleでインデックスの登録状況を見る、古いURLを実際にブラウザで開いて新しいページに転送されるかを試す。この2つで、たいていの問題は見つかります。 ### リニューアルでよくある誤解と失敗 最も多い誤解は、「AI検索のために新しく何かを足さなければならない」という思い込みです。Googleは、AI機能で表示されるために新たなファイルやマークアップを作る必要はないと明記しています。リニューアルで優先すべきは、追加ではなく、これまで機能していたものを壊さないことです。 そのほか、実務でよく見かけるものを挙げます。 - 公開作業中の「すべて拒否」の設定を戻し忘れる。制作段階では検索に出ないよう塞ぐのが普通で、外し忘れが起きやすい箇所です。 - デザインを優先して、これまで文章で書かれていた内容を画像にしてしまう。AIは画像内の文字を前提にできません。 - ページ数を減らす整理の中で、AIから参照されていたページを予告なく削除する。どのページが参照されていたかは、事前に把握しておく必要があります。 - 制作会社に確認しても要領を得ないまま公開日を迎える。転送の設定を誰が行うのかは、契約前に文書で確認しておくことをサイトモは勧めています。 ### まとめ サイトリニューアルでAI検索から消える原因の多くは、AI固有の難しい話ではなく、URLの引き継ぎと、クロールを妨げない状態の維持という基本的な部分にあります。Googleは、恒久的な転送を使い1年以上維持すること、クロールが許可されているかを確認すること、重要な内容をテキストで示すことを求めています。 これから作り替えを検討している場合は、まず現在のURL一覧とrobots.txtの中身を控えるところから始めてください。次に、転送設定を誰が担当するのかを制作会社と決めます。公開後は、古いURLが新しいページへ転送されるかを自分で開いて確かめる。この3つを押さえておけば、リニューアルをきっかけにAIの回答から自社が消える事態は、かなりの部分まで防げます。 ### よくある質問 ### リニューアルではURLを変えないほうがよいですか 変えずに済むなら、そのほうが安全です。URLが同じであれば、転送の設定も評価の引き継ぎも考える必要がありません。ただし、CMSの入れ替えやページ構成の見直しでURLが変わること自体は問題ではありません。変わる場合に転送を設定するかどうかが分かれ目です。 ### 古いURLからの転送は、いつまで残せばよいですか Googleは、転送をできるだけ長く、一般的には1年以上保持することを推奨しています。転送の設定はサーバーの負担になるものではないため、期限を決めずに残しておいて差し支えありません。 ### 公開直後にChatGPTが古い会社情報を答えるのは、設定の失敗ですか 必ずしも失敗とは限りません。生成AIは自社サイト以外の情報源も参照するため、外部サイトに残った古い記述がそのまま使われることがあります。まず確認すべきは、新しいサイトが正しく読める状態か、古いURLが新しいページへ転送されるかどうかです。 ### ドメインを変えない部分的な作り替えでも、同じ作業が必要ですか ページのURLが1つでも変わるなら必要です。ドメインが同じでも、URLが変われば古いアドレスは行き止まりになります。なお、ドメインを変えていない場合、Search Consoleのアドレス変更ツールは使いません。 ### 参考情報 - Google検索セントラル「サイトを移転する方法」 - Google検索セントラル「AI機能とウェブサイト」 - Search Consoleヘルプ「アドレス変更ツール」 - OpenAI「Bots」 - サイトモ「llms.txt」 --- ## コラム: llms.txtは必要か?v2で変わった点 ### この記事の要点 - llms.txtとは、サイトの要点と主要ページの一覧をAIが読み取りやすい形にまとめ、サイトの入口に置くテキストファイルです。2024年9月にJeremy Howard氏が提唱しました。 - 2026年8月10日に仕様のv2が公開され、ページごとにAI向けのテキスト版を用意することと、その存在をAIに知らせる方法が盛り込まれました。 - Googleは2026年6月に公式ドキュメントで、llms.txtはGoogle検索の順位にもAI機能にも影響しないと明記しています。置いても損はしないが得もしない、というのが同社の説明です。 - Ahrefsが2026年5月に137,210ドメインを調べた結果では、llms.txtを公開しているサイトの97%が、その月に1件もアクセスを受けていませんでした。 - サイトモは自社サイトにllms.txtを設置していますが、引用が増えることを見込んだものではなく、AI側の対応が変わったときに備える低コストの準備という位置づけです。 ### llms.txtとは何のファイルか llms.txtとは、サイト全体の要点と主要ページの一覧を、AIが短時間で読み取れる形にまとめたテキストファイルです。サイトの入口に置き、https://example.com/llms.txtのようなURLで公開します。 中身は、見出しと箇条書きだけで書かれた簡単な文章です。会社名、事業内容の要約、主要ページへのリンクと一言説明を並べます。特別なソフトは要りません。メモ帳で書けます。 なぜこういうファイルが提案されたのか。AIが一度に読み込める文章の量には上限があり、多くのサイトは全ページを丸ごと渡すには大きすぎます。そこで、要点だけを一か所にまとめて渡そう、という発想です。 すでにある似たファイルとの違いは、役割で整理すると分かりやすくなります。robots.txtは「サイトに入ってよいか」を伝えるファイルです。sitemap.xmlは「全ページの一覧」です。llms.txtはそのどちらでもなく、入ってきたAIに対して「まずここを読んでください」と案内する要約にあたります。 なお、全文をまとめたllms-full.txtを併せて置くサイトもありますが、こちらは仕様書に定義されたものではなく、実務のなかで広まった慣習です。 ### 2026年8月に公開されたv2で何が変わったのか 2026年8月10日、提唱者のJeremy Howard氏がllms.txtの仕様v2を公開しました。2年間の普及状況から分かったことを踏まえた改訂だと説明されています。中小企業のサイトに関係する範囲では、次の点が押さえどころです。 - 必ず書かなければならないのは冒頭のサイト名だけで、あとは任意という最小構成が明示されました。 - ページごとに、装飾を省いたテキスト版を用意することが推奨されました。もとのページのURLの末尾に.mdを付けたアドレスで公開する形です。 - そのテキスト版の存在を、ページ側からAIに知らせる書き方が加わりました。ファイルを置くだけでなく、見つけてもらう手立てまで含めた仕様になっています。 - 「Optional」という見出しの下に置いた項目は、AIが読み込める量に余裕がないときは飛ばしてよい、という扱いが明確になりました。優先度の低い情報はここにまとめます。 - サイトの入口だけでなく、/docs/llms.txtのように特定のディレクトリの下に置くこともできます。 最小構成で書くと、次のような形になります。 # 株式会社サンプル > 熊本市で住宅リフォームを手がける工務店です。水回りの改修と耐震補強を得意としています。 ## 主要ページ - [サービス紹介](https://example.com/service/): 対応できる工事の種類と施工エリア - [料金](https://example.com/price/): 工事別の目安価格と見積もりの流れ ## Optional - [会社概要](https://example.com/about/): 所在地、代表者、許可番号 ### AI各社はllms.txtを読んでいるのか 2026年8月時点で、主要な生成AIの提供各社が「llms.txtを読んで回答に使っている」と公式に表明した例は確認できません。むしろ、明確に否定している会社があります。 Googleは2026年6月、検索担当者向けの公式ドキュメントを更新し、llms.txtに関する説明を追加しました。Google検索に表示されるために新しい機械可読ファイルを作る必要はないこと、他のサービス向けにllms.txtを作って維持するのは構わないが、Google検索での表示や順位を損なうことも助けることもなく、Google検索はそれを無視すること、という内容です。 同じ2026年6月には、GoogleのJohn Mueller氏が「現時点では純粋に憶測にすぎない」「このファイルは何年も前から存在するのに、どのAIシステムも使っていない」と述べたことが報じられています。 実際にアクセスされているかを調べた調査も出ています。Ahrefsが2026年5月に自社の解析ツールを使う137,210ドメインを対象に行った調査では、28%がllms.txtを公開していた一方、そのうち97%は5月中に1件のリクエストも受けていませんでした。SE Rankingが同じ2026年5月に約30万ドメインを対象に行った調査では、設置率は10.13%で、AIの回答での引用頻度との相関は確認されなかったと報告されています。 設置率が28%と10.13%で大きく違うのは、調査対象の集め方が異なるためです。前者は特定の解析ツールの利用企業に偏っており、Web全体の平均とは読めません。それでも両方に共通しているのは、設置率がどうであれ、AIの回答での引用との結びつきは今のところ見えていないという点です。 ### AI開発各社は自社サイトにllms.txtを置いているのか 読んでいると表明していない一方で、AI開発各社の多くは自社の開発者向けサイトにllms.txtを置いています。本記事の作成にあたり、2026年8月17日に各URLへ実際にアクセスして確認した結果は次のとおりです。 提供元 確認したURL 2026年8月17日時点 Anthropic docs.anthropic.com/llms.txt 公開されている OpenAI developers.openai.com/llms.txt 公開されている Perplexity docs.perplexity.ai/llms.txt 公開されている Google developers.google.com/llms.txt、cloud.google.com/llms.txt 見つからない この結果は、各社のAIがWeb上のllms.txtを読んで回答に使っている証拠にはなりません。開発者向けの技術資料を、AIを使う開発者に読ませやすくするために置いている、と考えるほうが自然です。llms.txtが最初に広まったのも技術文書のサイトでした。 裏を返せば、技術文書のように「AIに読ませて作業させる資料」を大量に公開しているサイトと、地域の工務店や税理士事務所のサイトとでは、llms.txtの使いどころが違うということでもあります。 ### それでもサイトモが自社サイトにllms.txtを置いている理由 サイトモは自社サイトにllms.txtとllms-full.txtを公開していますが、それは検索順位やAIの引用が増えることを見込んだものではありません。理由は3つあります。 - 作成と維持のコストがほとんどかからないこと。効果が不確実でも、負担が小さければ持っておく価値はあります。 - AI側の対応方針は変わり得ること。2026年8月時点で読まれていないことは、来年も読まれないことを意味しません。 - サイトモ自身が「AIに選ばれるホームページ」の実装例を公開している立場であること。お客様に説明する内容を、まず自社サイトで動く形にしています。 実装で判断したのは、ファイルの中身を手書きしないことでした。サイトモのllms.txtは、料金プランの金額とページ数、公開中のコラム記事の一覧を、サイト本体の表示に使っているのと同じデータから生成しています。料金を改定すればllms.txtの記載も同時に変わります。 放置されたllms.txtは、置かないほうがまし llms.txtで最も起こりやすい失敗は、設置したあと更新されず、古い料金や閉鎖したページが残ることです。要約ファイルの目的はAIに正確に理解してもらうことなので、中身が古ければ目的と逆のことをしていることになります。 手書きで運用するなら、料金改定やページ追加のたびに直す担当者をあらかじめ決めておく必要があります。それが決められないなら、サイトモは置かないほうがよいと考えています。 ### llms.txtを設置すべきか判断する基準 2026年8月時点では、「AI検索での引用を増やしたい」という目的で設置するなら優先度は低く、「AIに自社の事実を取り違えられたくない」という目的なら意味があります。この2つを混ぜて考えると判断を誤ります。 状況 llms.txtの扱い 理由 サイトの中身がまだ薄い、robots.txtでAIを拒否したままになっている 後回しでよい 読ませる中身と入口が整っていなければ、要約だけ置いても意味がありません 料金や対応エリアなど、間違って伝わると困る事実がある 置く価値がある 正しい情報を一か所にまとめておけば、AIが取りに来たときに参照できます マニュアルや仕様書などをAIに読ませる前提で公開している 置く価値が高い llms.txtが実際に使われているのは、この用途が中心です 更新を担当する人を決められない 置かない 古い情報が残るほうが、置かないより不利になります 順番としては、AIクローラーを拒否していないかをrobots.txtで確認し、ページ本文と構造化データを整えるほうが先です。llms.txtはそのあとに検討する項目だと、サイトモは考えています。 ### llms.txtを設置するときに気をつけること llms.txtは、robots.txtやページ本文の代わりにはなりません。この誤解が、設置しても何も起きない一番の原因です。 - robots.txtでAIのアクセスを断っている状態では、llms.txtを置いてもAIは取りに来ません。まず入口の設定を確認します。 - 要約ファイルは、ページ本文の薄さを補うものではありません。llms.txtに書いた内容の裏付けが本文側にあることが前提です。 - 料金、対応エリア、資格や許可番号といった事実は、サイト本体の表記と食い違わないようにします。食い違いは不信の原因になります。 - 誰がいつ更新するかを決めます。年に一度も見直さない運用なら、設置しない判断も妥当です。 - 設置による変化を数字で確かめるのは、現時点では困難です。効果測定を前提とした投資対象としては考えないほうが安全です。 WordPressを使っている場合は、Yoast SEOなど一部のプラグインがllms.txtの自動生成に対応していると仕様書に記載があります。手書きで管理するより、サイトの情報から自動で作られる仕組みを選ぶほうが、更新漏れを防げます。 ### まとめ llms.txtは、2026年8月10日にv2が公開され、仕様としては前進しました。一方で、Googleは検索に影響しないと明言しており、設置サイトの大半は実際にはアクセスされていません。2026年8月時点では、順位や引用を目的に急いで設置する理由は見当たりません。 それでも設置する意味があるのは、事実を正確に伝えたい情報があり、かつ更新を続けられる場合です。作るコストが小さいからこそ、続けられるかどうかが判断の分かれ目になります。 まず確認していただきたいのは、llms.txtを作ることではなく、robots.txtでAIのアクセスを断っていないか、そしてページ本文に事実が書かれているかです。この2つが整っていない状態でllms.txtだけ置いても、状況は変わりません。 ### よくある質問 ### llms.txtを置くとGoogleの検索順位は下がりますか 下がりません。Googleは2026年6月の公式ドキュメントで、llms.txtを作って維持してもGoogle検索での表示や順位を損なうことも助けることもなく、Google検索はそのファイルを無視すると説明しています。 ### v1で作ったllms.txtは作り直す必要がありますか 作り直す必要はありません。v2でも、必ず書かなければならないのは冒頭のサイト名だけで、既存の書き方が無効になるわけではありません。見直すとすれば、優先度の低い情報を「Optional」の見出しの下に移すことと、記載内容が現在のサイトと合っているかの確認です。 ### llms-full.txtも一緒に置くべきですか 必須ではありません。llms-full.txtは仕様書に定義されたファイルではなく、実務で広まった慣習です。サイトモは自社サイトで両方を公開していますが、ページ数が少ないサイトであれば、llms.txtだけでも情報は足ります。 ### ホームページ制作会社に頼まないと設置できませんか 技術的には、テキストファイルを1つ作ってサイトの入口に置くだけなので、サーバーにファイルを置ける環境があれば自社でも設置できます。判断が必要になるのは、何を書くかと、誰が更新し続けるかの部分です。 ### 参考情報 - llms-txt「The /llms.txt file, v2」 - AnswerDotAI「llms-txt(GitHubリポジトリ)」 - Ahrefs「We Analyzed 137K Sites: 97% of llms.txt Files Never Get Read」 - SE Ranking「LLMs.txt: Why Brands Rely On It and Why It Doesn’t Work」 - Search Engine Journal「Google Confirms LLMs.txt Has No Current Implementation」 - Search Engine Journal「LLMs.txt Shows No Clear Effect On AI Citations, Based On 300k Domains」 - サイトモ「llms.txt(自社サイトでの実装)」 --- ## コラム: FAQ構造化データはもう不要?残す判断基準 ### この記事の要点 - Googleは2026年5月7日から、よくある質問の構造化データを使った検索結果の特別な表示を取りやめました。関連するドキュメントも2026年6月15日に削除されています。 - Googleは2023年8月の告知で「使われていない構造化データが検索に問題を起こすことはない」と説明しており、あわてて削除する作業は必要ありません。 - 検索結果の見た目を目的に後から付け足したページは構造化データを外してよく、質問と回答の中身そのものに価値があるページは残す。これがサイトモの判断基準です。 - 生成AIが構造化データをどこまで読み取っているかは、各社とも公開していません。構造化データの有無よりも、本文に質問と回答が読める形で書かれているかを先に確認します。 ### 構造化データとは何か 構造化データとは、ページに書かれている内容が何を意味するのかを、機械が読み取れる決まった形式で補足する情報のことです。人間が読む本文とは別に、ページの裏側に「この部分は質問文」「この日付は更新日」といった説明を添えておく仕組みだと考えてください。 Googleは構造化データについて、ページの意味を明示的に伝える手がかりであり、検索エンジンがページの内容を理解する助けになると説明しています(Google検索セントラル「構造化データ マークアップとは」)。つまり、本文を書き換えるものではなく、本文の意味を機械向けに言い直すものです。 書き方はいくつかありますが、現在の主流はページ内に専用の記述ブロックを1つ置く方式です。見た目には何も変わりません。ソースコードを見ないかぎり、訪問者が構造化データの存在に気づくことはありません。 この構造化データには用途ごとに種類があります。よくある質問を示すもの、手順を示すもの、記事であることを示すもの、階層内での位置を示すもの、用語の定義を示すもの。今回の話は、このうち「よくある質問の構造化データ」の扱いが2026年に変わった、という内容です。 ### Googleの「よくある質問」表示は2026年5月に終わりました 2026年5月7日以降、よくある質問の構造化データを設置しても、Google検索の結果画面に質問と回答が折りたたみ形式で並ぶ表示は出なくなりました。Googleは2026年5月8日にドキュメントへ廃止の注記を追加し、2026年6月15日には該当ドキュメント自体を削除しています(Google検索セントラル「ドキュメントの更新履歴」)。検索順位の変更ではなく、検索結果の見せ方の変更です。 この流れは2026年に突然始まったものではありません。Googleは2023年8月8日のブログで、検索結果を簡潔で一貫したものにするため、よくある質問の特別な表示を政府機関や医療機関など権威のあるサイトに限定すると告知しました。同じ告知で手順の構造化データの表示はパソコン向けのみに縮小され、2023年9月13日にはパソコンでも表示が終了しています。 検索結果の特別な表示(リッチリザルト)を目的に構造化データを設置していた場合、2026年8月時点で残っているものと終わったものを整理すると次のようになります。 構造化データの種類 Google検索での特別な表示 2026年8月時点の状況 よくある質問(FAQPage) 終了 2026年5月7日から表示されない 手順(HowTo) 終了 2023年9月13日にパソコンでも終了 記事(Article) あり Googleがサポートする機能として継続 パンくずリスト(BreadcrumbList) あり Googleがサポートする機能として継続 用語の定義(DefinedTerm) もともとなし schema.orgの語彙にはあるが特別な表示の対象外 表で注意していただきたいのは、いちばん下の行です。用語の定義の構造化データは、以前からGoogleの特別な表示の対象ではありません。「表示されない構造化データには意味がない」という前提に立つと、この種類のものは最初から不要だったことになります。その前提が本当に正しいのかを、次の項で考えます。 ### 生成AIから見たとき、構造化データはどう働くのか 生成AIが構造化データをどの程度読み取り、回答の生成に使っているかは、2026年8月時点でChatGPT・Gemini・Claudeのいずれの提供元からも公開されていません。したがって「構造化データを設置すればAIに引用されやすくなる」とは言えません。ここは推測と事実を分けて扱う必要があります。 確かなことは2つあります。1つは、構造化データがもともと「ページの意味を機械に伝える」ために作られた仕組みであること。もう1つは、生成AIが回答を作るときに読んでいるのは、多くの場合ページのHTMLそのものであることです。この2点から、これが読み取り側にとって無意味であると断定することもできません。 ただし、順番を間違えないことが大切だとサイトモは考えています。本文に質問と回答が書かれていないページに構造化データだけを設置しても、そこには伝えるべき中身がありません。これは本文の意味を言い直すものであって、本文の代わりにはならないからです。 サイトモの考え方 構造化データは、AI検索対策の中では優先度の高い施策ではありません。まず本文に、読者が実際に口にする質問文と、その場で答えきる回答を書く。これはそのあとに付ける補助線だと位置づけています。 逆に言えば、本文が整っているページであれば、構造化データを設置する手間はごくわずかです。効果が保証されないからやらない、という判断はしていません。 ### 構造化データを外すべきか、残すべきか 結論として、多くのサイトでは構造化データを残したままで問題ありません。Googleは2023年8月の告知の中で、この構造化データを削除してもかまわないが、あえて先回りして削除する必要はない、使われていない構造化データが検索に問題を起こすことはない、と明言しています。ペナルティの類ではない、という点はおさえておいてください。 そのうえで、外すことを検討したほうがよいページもあります。判断の分かれ目は、そのページの質問と回答が何のために置かれたかです。 - 検索結果に質問と回答を並べて表示させることが主な目的で、本文の流れとは関係なく末尾に質問を付け足したページ。表示が終わった以上、構造化データも本文の質問欄も見直す対象になります。 - 本文には質問が1件しか書かれていないのに、構造化データの中では5件を記載しているページ。表示されている内容と構造化データの内容が食い違っている状態は、表示の有無にかかわらず直しておく必要があります。 - 質問文が「〇〇のメリットは?」のように検索語を詰め込んだだけで、読者が実際に抱く疑問になっていないページ。 逆に、料金の条件、対応できる範囲、契約前によく聞かれる不安といった、読者が判断するために必要な情報が質問と回答の形で書かれているページは、構造化データを残す価値があるとサイトモは考えています。この場合、これは表示のためではなく、内容の説明として機能しているためです。 作業としては、まず本文の質問欄そのものを読み返すことをおすすめします。構造化データを消すか残すかは、そのあとで決めても遅くありません。 ### サイトモが残している構造化データと、その理由 サイトモは自社サイトで、よくある質問の構造化データを削除せず、そのまま残しています。削除すると決めた場合の作業量は小さいのですが、削除する理由が見つからなかった、というのが実際のところです。 サイトモのサイトでは、よくある質問ページ、料金ページ、AIO解説ページ、制作実績ページ、業種別ページなどに、よくある質問の構造化データを設置しています。いずれも、ページ上に実際に表示されている質問と回答をそのまま記述したものです。ご利用の流れのページには手順の構造化データを、AIO解説ページには用語の定義の構造化データを置いています。手順のものは2023年に特別な表示が終わっており、用語のものはもともと表示の対象外です。 記述はページごとに1ブロックで、次のような形です。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [ { "@type": "Question", "name": "初期費用はかかりますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "初期費用は0円です。月額料金のみでご利用いただけます。" } } ] } ここで守っているのは、構造化データの中の質問文と回答文を、ページ本文の文言と完全に一致させることです。本文を直したときにそちらだけ古いまま残ると、機械が読み取る内容と人が読む内容がずれます。サイトモでは本文の質問データと構造化データの記述元を同じ場所にまとめ、片方だけが古くなる状態を防いでいます。 あわせて、サイトのトップにllms.txtを公開し、どのページに何が書かれているかを文章で説明しています。構造化データが読み取られるかどうかに関係なく、内容そのものを伝える経路を用意しておく、という考え方です。 ### 残す場合に守りたい条件 構造化データを残すのであれば、ページに実際に表示されている内容だけを記述する、という原則を守ってください。Googleは構造化データのガイドラインで、ユーザーに見えない情報を記述しないよう求めています。表示が終わったからといって、この原則が緩むわけではありません。 - 本文に表示されている質問と回答だけを構造化データに記述する。本文にない質問をそちらだけに追加しない。 - 本文の文言を修正したら、構造化データの記述も同時に直す。更新のタイミングをずらさない。 - 質問文は、読者が実際に検索窓や生成AIに打ち込む言い回しに近づける。社内用語で書かない。 - 回答は、その質問だけを読んだ人にも意味が通るように書く。「上記のとおりです」といった書き方をしない。 - 数を増やすことを目的にしない。答えるべき疑問がなければ、質問欄そのものを置かない。 3番目と4番目は、生成AIの回答に内容が使われる場面を想定した項目です。生成AIは質問と回答をページ全体の文脈から切り離して扱うことがあります。1問1答が単独で成立していれば、切り出されても意味が崩れません。これは構造化データの話というより、本文の書き方の話です。 ### まとめ Googleのよくある質問の特別な表示は2026年5月7日に終わりました。ただし、終わったのは検索結果での見せ方であって、質問と回答という情報の形が不要になったわけではありません。Googleも、先回りして削除する必要はないと述べています。 いま確認していただきたいのは、構造化データの有無ではなく、自社サイトの質問欄が読者の疑問に答えているかどうかです。表示狙いで付け足した質問が並んでいるなら、質問そのものを入れ替える。判断に必要な情報が書けているなら、これはそのまま残す。この順番で見直すのが現実的です。 そのうえで、Googleの仕様は今後も変わります。2023年と2026年の2回の変更が示しているのは、表示形式を前提にした施策は寿命が短い、ということです。表示に左右されない部分、つまり本文の中身に手を入れておくほうが、結果として長く効くとサイトモは考えています。 ### よくある質問 ### すでに設置してある構造化データは、削除する作業が必要ですか 削除する必要はありません。Googleは2023年8月の告知で、この構造化データを削除してもよいが先回りして削除する必要はなく、使われていない構造化データが検索に問題を起こすことはない、と説明しています。ただし、本文に表示されていない質問を構造化データだけに書いている場合は、表示の有無に関係なく修正してください。 ### 表示されないなら、これから新しく設置する意味はありますか Google検索の見た目を変える効果は、2026年8月時点でありません。設置の判断は、ページの意味を機械に伝えておく価値をどう見るかによります。生成AIがこの構造化データをどこまで読み取っているかは各社とも公開していないため、効果を前提にした説明はできません。サイトモは、本文が整っていれば設置の手間が小さいことを理由に、設置する方針をとっています。 ### ページからよくある質問の欄そのものを消したほうがよいですか 読者が実際に疑問に思う内容であれば、残してください。料金の条件、対応範囲、契約前の不安といった項目は、検索結果に表示されるかどうかとは別に、訪問者が判断するために必要な情報です。消す候補になるのは、検索結果での表示だけを狙って本文の流れと関係なく付け足した質問です。 ### 手順の構造化データや、記事であることを示す構造化データはどうなりますか 手順の構造化データによる特別な表示は、2023年9月13日にパソコンでも終了しています。一方、記事であることを示す構造化データとパンくずリストの構造化データは、2026年8月時点でGoogleがサポートする機能の一覧に掲載されています。種類ごとに扱いが異なるため、まとめて判断せず、公式の一覧で個別に確認することをおすすめします。 ### 参考情報 - Google 検索セントラル ブログ「HowTo とよくある質問のリッチリザルトにおける変更」(2023年8月8日、2023年9月14日更新) - Google 検索セントラル「ドキュメントの更新履歴・最新情報一覧」(FAQ リッチリザルトの廃止・ドキュメント削除の記載) - Google 検索セントラル「Google 検索がサポートする構造化データ マークアップ」 - Google 検索セントラル「構造化データ マークアップとは」 - schema.org「FAQPage」 - サイトモ「llms.txt」 --- ## コラム: 記事の更新日をAI検索に正しく伝える方法 ### この記事の要点 - ホームページの更新日は、見た目の情報としてだけでなく、構造化データという機械可読の形式でも記載することで、生成AIや検索エンジンが「いつの情報か」を正しく読み取れるようになります。 - ChatGPTやGoogleのAI検索は、同じ内容の記事が複数ある場合、更新日が新しいページを優先して参照する傾向があると各種調査で報告されています。ただし更新日だけを書き換えても本文が変わっていなければ、その傾向は働きにくいと考えられます。 - 更新日を正しく運用するには、ページに表示する日付と構造化データの日付を一致させ、内容を実際に見直したときだけ日付を更新するという2点が基本になります。 - サイトモは自社サイトで、記事の更新日をGitの編集履歴から自動的に生成し、手作業での更新漏れが起きない仕組みを実装・運用しています。 - 中小企業がすぐに始められる対策として、記事一覧や記事本文に更新日を表示すること、更新した際は必ず日付を反映することの2つが挙げられます。 ### 更新日(dateModified)とは何か 更新日とは、そのページの内容を最後に見直した日を、人にもプログラムにも分かる形で示す情報のことです。ホームページの多くは、公開した日を示す「公開日」と、内容を修正した日を示す「更新日」を別々に持っています。 人が読むページ上の表示だけでなく、ページの裏側に埋め込む構造化データという記述の中にも、更新日を示す項目を用意できます。この構造化データ上の更新日は、業界で広く使われている共通の書き方の一つで、多くの検索エンジンやAIサービスがこの形式を参照しています。ページに表示される日付と、構造化データ内の日付は、同じ日時で揃えておく必要があります。 ### なぜ生成AIの検索が更新日を重視するのか 生成AIは、回答の根拠にする情報がどれだけ現在の状況に近いかを重視します。制度、料金、仕様のように変わりやすい内容を扱う記事では、公開からの経過年数が長いページよりも、最近見直されたページのほうが信頼して引用しやすいためです。 Googleは、複数のページが似た内容を扱っている場合、更新日を鮮度の判断材料の一つとして使うことを公式に説明しています。生成AIによる検索でも、同様に更新日を含む構造化データが、情報の新しさを判断する手がかりの一つとして読まれていると考えられます。ただし、更新日だけが引用や表示順位を決めているわけではなく、内容の正確さや専門性など他の要素と合わせて評価されている点には注意が必要です。 ### 更新日を正しく設定する具体的な方法 更新日の運用で押さえるべき点は、大きく2つです。1つ目は、ページに表示する日付と構造化データの日付を一致させること。2つ目は、実際に内容を見直したときだけ日付を新しくすることです。 Googleは、内容を実質的に変更していないのに日付だけを新しくする行為について、評価の向上にはつながらないと明言しています。見出しの言い回しを整えた程度の軽微な修正であれば、日付は据え置いて差し支えありません。一方、数値や制度の内容を書き直した、新しい項目を追加したといった実質的な変更があった場合は、更新日を反映させる価値があります。 更新の内容 更新日を反映すべきか 誤字脱字や表記の統一のみの修正 反映しなくてよい 料金・制度・数値など実質的な内容の書き換え 反映する 新しい項目・セクションの追加 反映する デザインのみの変更で文章は同一 反映しなくてよい ### サイトモは更新日をどう自動化しているか サイトモの自社サイトでは、記事ページの更新日を人が手入力するのではなく、原稿ファイルの編集履歴を管理しているGitという仕組みの記録から自動的に生成しています。原稿に手を加えてその内容を保存した日時が、そのままページの更新日として反映される仕組みです。 この方式を取り入れた理由は、更新日の入力を人の手作業に任せると、内容を直しても日付欄の更新を忘れる、あるいは逆に内容を直していないのに日付だけ更新してしまうといったミスが起きやすいためです。編集履歴という客観的な記録を基準にすることで、日付と実際の変更内容がずれにくくなります。サイトモはこの仕組みを、更新日の信頼性を保つための実務上の工夫の一つと考えています。 ### 更新日を明示するメリット 更新日を適切に表示・記載することで期待できる点は、主に3つあります。まず、生成AIや検索エンジンが情報の鮮度を判断しやすくなり、内容が変わりやすいテーマで参照先として選ばれやすくなる可能性があります。次に、読者自身がページを開いた瞬間に情報の新しさを確認でき、古い情報を鵜呑みにするリスクを避けられます。 さらに、社内の運用としても効果があります。更新日を自動で記録する仕組みを持っていると、どの記事がどれくらい放置されているかを一覧で把握でき、見直しの優先順位をつけやすくなります。 ### 更新日の運用で注意したい点 更新日については、誤解されやすい点がいくつかあります。1つ目は、日付を新しくするだけで評価が上がるという誤解です。前述のとおり、内容を伴わない日付の書き換えは、Googleが公式に効果を否定しています。生成AI側で同様の検証がすべて公開されているわけではありませんが、機械的な日付操作を前提にした運用は避けるべきだとサイトモは考えています。 更新日は「更新した証拠」であって、「更新した理由」ではありません。日付を動かす前に、何を、なぜ見直したのかを説明できる状態にしておくことが基本です。 この視点を持っておくと、更新日の運用で判断に迷ったときの基準になります。 2つ目は、公開日だけを記載し更新日を省略しているケースです。制度や料金のように内容が変わりうる記事ほど、公開日に加えて更新日を用意し、いつの時点の情報かを読者とAIの双方に伝える必要があります。 ### まとめ 更新日は、生成AIや検索エンジンが情報の新しさを判断するための手がかりの一つです。表示上の日付と構造化データの日付を一致させ、実質的な変更があったときだけ日付を更新するという基本を守ることが、遠回りに見えて確実な対策になります。 自社サイトの記事に更新日が表示されているか、表示されている日付が実際の最終更新と一致しているかを、まず確認してみることをおすすめします。手作業での更新に不安がある場合は、更新履歴を自動的に記録・反映する仕組みを検討する余地もあります。 ### よくある質問 ### 更新日は公開日と同じでもよいのですか 公開してから一度も内容を見直していない記事であれば、更新日を公開日と同じにしておいて問題ありません。無理に異なる日付を設定する必要はなく、実際に手を加えた時点で更新日を反映すれば十分です。 ### 更新日だけ新しくすれば検索結果は良くなりますか 良くなるとは限りません。Googleは、内容を伴わない日付だけの書き換えについて、評価の向上にはつながらないと説明しています。日付を新しくする前に、本文の内容自体を見直すことが前提になります。 ### 更新日はページのどこに表示すればよいですか 記事のタイトル付近や本文の冒頭など、読者が最初に目にする位置に表示するのが一般的です。あわせて構造化データにも同じ日時を記載し、表示上の日付と食い違いが生じないようにする必要があります。 ### すべての記事の更新日を定期的に見直す必要がありますか すべての記事を一律の頻度で見直す必要はありません。料金、制度、仕様など内容が変わりやすいテーマの記事を優先して見直し、内容に変更が生じたタイミングで更新日を反映する運用が現実的です。 ### 参考情報 - Google Search Central「Add a Byline Date to Google Search Results」 - Google Search Central「Learn About Article Schema Markup」 - Schema.org「dateModified」 --- ## コラム: E-E-A-Tとは?中小企業サイトの実践方法 ### この記事の要点 - E-E-A-Tは、経験・専門性・権威性・信頼性という4つの観点で情報の質をとらえる考え方で、Googleの検索品質評価ガイドラインに由来します。 - Googleは公式ドキュメントで、E-E-A-T自体はランキングに直接影響する要因ではないと明記しています。点数を稼ぐための項目ではありません。 - 4つのうち中心にあるのは信頼性で、残りの3つは信頼性を裏づけるための材料という関係にあります。 - 中小企業のサイトでやることは地味です。誰が書いたかを示し、実際にやっていることを具体的に書き、外から照合できる形にする。ほぼこれに尽きます。 - 生成AIの回答に取り上げられるために特別なファイルやマークアップが必要だとGoogleは述べていません。まず中身の信頼性を整えるのが土台になります。 ### E-E-A-Tとは何か E-E-A-T(イーイーエーティー)は、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を並べた言葉です。Googleが検索結果の品質を人の目で確かめるために用意している「検索品質評価ガイドライン」に登場する考え方で、そのページや書き手が信用に足るかどうかを見るときの観点をまとめたものです。 もともとは経験を除いた3つで、E-A-Tと呼ばれていました。2022年12月にGoogleが最初のE、つまり経験を加えて現在の4つになっています。ここでいう経験とは、実際にその商品を使った、その現場に行った、その業務を自分で担当した、といった一次的な体験のことです。専門家ではない人が書いた体験談のほうが役に立つ場面もある、という発想が背景にあります。 特に厳しく見られるのは、健康や安全、お金、社会的な意思決定など、人生に大きく影響するテーマです。Googleはこの領域を「Your Money or Your Life」(頭文字を取ってYMYLとも呼ばれます)と位置づけ、こうしたテーマでは信頼性の高いコンテンツをとりわけ重視すると説明しています。士業や医療、住宅のように、判断を誤ると相手の生活に響く業種は、この線引きの内側に入りやすい領域です。 ### 4つのうち信頼性が中心にあります 4つを横並びにして、それぞれ点数を上げていく。そう理解している方が多いのですが、実態とは少しずれています。Googleの公式ドキュメントは「信頼性は最も重要なものです」と述べたうえで、他の項目は信頼性の一因となるものだと説明しています。経験も専門性も権威性も、最終的には「この情報は信用できるのか」を支えるための材料という位置づけです。 もうひとつ押さえておきたいのが、E-E-A-Tは検索順位を決める仕組みそのものではない、という点です。Googleは同じドキュメントで、E-E-A-T自体はランキングに直接影響する要因ではないとはっきり書いています。どこかに設定項目があって、埋めれば順位が上がるという話ではありません。 検索品質評価ガイドラインは、そもそも人間の評価者が検索結果の良し悪しを判定するための手引きです。その判定結果は、Googleが自社の仕組みを改善していくための材料として使われます。つまりE-E-A-Tは、達成すべきノルマというより、目指すべき状態を言葉にしたものと考えたほうが実態に近いはずです。 ### 生成AI検索の時代に、なぜあらためて問われるのか ChatGPTやPerplexity、GoogleのAIによる概要のように、検索結果を一覧で見せるのではなく、要約した答えを返す仕組みが一般的になりました。この形式では、利用者が10件のページを比べて自分で判断する機会が減ります。かわりに、どの情報源を使うかという選別がAI側で先に行われます。選ばれる側に回るには、書かれている内容が確認できる状態になっている必要があります。 ここで先回りして、専用ファイルを置けば有利になるのではないかと考えたくなります。ところがGoogleは、AI機能に表示されるための追加要件はないとしたうえで、「新たにコンピュータが解読可能なファイルやAIテキストファイル、マークアップを作成する必要はありません」と明言しています。特別なschema.orgの構造化データも不要だとしています。 裏を返せば、近道は用意されていないということです。誰が、何を根拠に、いつ時点の情報として書いているのか。この3点が読み取れるかどうかが、人にとってもAIにとっても判断材料になります。E-E-A-Tが再び話題になっているのは、目新しいからではなく、迂回路がないことがはっきりしてきたからだと考えています。 ### 4つの要素を、自社サイトの作業に置き換える 用語のままでは手が動きません。それぞれを、実際にサイト上で何をするかという言葉に翻訳してみます。よくある受け取り方と並べると、ずれている部分が見えてきます。 要素 ありがちな受け取り方 実際にやること 経験 お客様の声を並べる 自社が実際に担当した工程、その場で迷ったことと決めた理由を具体的に書く 専門性 資格名を列挙する 書いた人を明示し、その人が何を担当しているか、何を根拠にそう言えるかを添える 権威性 外部リンクを増やす 会社概要・所在地・連絡先・許認可や登録番号など、外部から照合できる情報を整える 信頼性 「安心」「丁寧」と書く 料金、対応範囲、対応できないことまで書く。更新日を示し、古い記述を放置しない 左の列に心当たりがあっても、それ自体が悪いわけではありません。ただ、どれも「こちらが主張している」だけで止まっています。右の列は、読んだ人が事実かどうかを外側から確かめられる形になっています。この違いが、信頼性という言葉の中身です。 ### サイトモのサイトで実際に行っている実装 抽象論だけでは伝わりにくいので、サイトモが自社サイトで実際に動かしている仕組みを挙げます。いずれも公開されているURL上で確認できるものです。 まず、ページの内容を機械が読み取れる形式で併記する構造化データ(JSON-LD)を実装しています。記事、よくある質問、手順、用語定義、運営者情報、一覧、パンくず、ページ種別といった種類を、ページの性格に応じて出し分けています。見た目には現れませんが、そのページが何について書かれたものかを、書き手の側から明示しておくための記述です。 更新日については、Gitのコミット日付から自動で生成する仕組みにしました。手作業で更新日を書き換えると、中身を直していないのに日付だけ新しくなる、という状態が起こりえます。実際にファイルを変更した記録と日付を連動させておけば、そのずれが構造的に起きません。信頼性を保つうえで、地味ですが効いている部分です。 記事ページでは目次を自動生成し、見出しに連番を振っています。長い記事のどこに何が書いてあるかが一覧で分かる状態は、人が読むときにも、機械が構造を把握するときにも同じように働きます。あわせて、AIのクローラーについてはrobots.txtで個別に許可を明示しました。GPTBotやClaudeBot、PerplexityBotなど、事業者ごとに名前を挙げて記述しています。読み取ってよいという意思を、こちらから曖昧にせず示しておくためです。 llms.txtとllms-full.txtも公開しています。ただしこれは注意して書いておく必要があります。前述のとおりGoogleは、こうしたAI向けのテキストファイルは表示のために必要ないと明言しています。サイトモが置いているのは、サイトの全体像を1か所にまとめておくこと自体に整理上の意味があると判断したからで、これを置けば引用されるという性質のものではありません。 料金についても同じ考え方です。サイトモは月額制で初期費用0円、全国対応、制作と運用を一括で請け負う体制を取っていますが、この条件をページ上に書いてあること自体が信頼性の一部だと考えています。問い合わせないと金額が分からないサイトは、その時点で読み手に確認の手間を押しつけています。 ### 取り組むと、何が変わるのか 順位やアクセス数がどう動くかは、Googleの仕組みが公開されていない以上、誰にも約束できません。約束する業者がいたら、その時点で疑ったほうがいいと思います。ただ、E-E-A-Tを軸にサイトを整理すると、成果とは別のところで確実に変わることがあります。 ひとつは、社内に判断の基準ができることです。この記述は外から確かめられるか、という問いが一本通っていると、原稿を書くときも料金表を直すときも迷いが減ります。もうひとつは、問い合わせの段階での食い違いが減ることです。できないことまで書いてあるサイトからの問い合わせは、前提が揃った状態で始まります。 そして、人向けに整えた情報と、AIに読み取られる情報が同じものになります。片方だけを飾る作業が要らなくなるという意味で、長い目で見ると手間はむしろ減っていきます。 ### 取り組むときに注意したいこと いちばん多い失敗は、E-E-A-Tをチェックリストとして扱ってしまうことです。運営者情報を置いた、著者名を入れた、構造化データを実装した。項目を埋めること自体が目的になると、中身が伴わないまま形式だけが整った状態になります。評価しているのは最終的に読み手ですから、形式が先行しても意味がありません。 実績や数値を大きく見せたくなる誘惑にも注意が必要です。確かめられない数字は、確かめようとした人にとって減点材料になります。書けるものが少ないなら少ないまま、事実だけを書くほうが結果的に信用されます。 生成AIに原稿を書かせること自体は問題ありませんが、そのまま公開すると経験の部分がまるごと抜け落ちます。AIは、あなたの会社が現場で何に困ったかを知りません。最後に自分の言葉を足す工程は、省いてはいけないところだと考えています。 更新日の扱いも同様です。日付だけ新しくして中身を変えないのは、信頼性を高めるどころか損なう行為になります。 ### まとめ E-E-A-Tは、経験・専門性・権威性・信頼性の4つで情報の質をとらえる考え方です。中心にあるのは信頼性で、他の3つはそれを支える材料にあたります。そしてGoogle自身が、これは直接のランキング要因ではないと述べています。 やることは派手ではありません。誰が書いたかを示す、実際にやっていることを具体的に書く、外から照合できる情報を置く、古い記述を残さない。生成AIが答えを返す時代になっても、この土台が変わる気配は今のところありません。2026年8月時点では、近道を探すより、確かめられる状態を積み上げるほうが確実だと考えています。 ### よくある質問 ### E-E-A-Tを高めれば検索順位は上がりますか 上がると断言はできません。Googleは、E-E-A-T自体はランキングに直接影響する要因ではないと公式に説明しています。一方で、E-E-A-Tが優れたコンテンツを識別するための要素の組み合わせは使っているとも述べています。順位のためのスイッチではなく、目指す状態を示した指標と受け止めるのが適切です。 ### 実績が少ない小さな会社でも満たせますか 満たせます。E-E-A-Tは会社の規模を測るものではありません。所在地や連絡先を明示する、料金と対応範囲を書く、担当者が誰か分かるようにする。こうした基本の情報整備は、規模に関係なく今日から着手できます。実績が少ないことを隠すほうが、かえって不利に働きます。 ### 構造化データを入れればE-E-A-Tは上がりますか それだけでは上がりません。構造化データは、ページに書かれている内容を機械が読みやすい形で併記する仕組みです。書かれていない信頼性を作り出すものではありません。実際、GoogleはAI機能に表示されるために特別な構造化データを追加する必要はないとしています。まず本文を整え、その内容と一致する形で記述するのが本来の順番です。 ### llms.txtは用意すべきですか 必須ではありません。Googleは、AI機能での表示のためにこうしたファイルを新たに作る必要はないと明言しています。サイトモは自社サイトに置いていますが、それは全体像を1か所に整理しておく意味があると判断したためで、置けば引用されるという性質のものではない点は分けて考える必要があります。 ### 記事は生成AIに書かせてもよいですか 下書きに使うのは問題ありません。ただし、そのまま公開すると経験にあたる部分が抜けます。自社が実際に担当した事例、現場で判断に迷った点、お客様から実際に受けた質問。この種の情報はAIには書けません。書けない部分を人が足す前提で使うのが現実的です。 ### 参考情報 - Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」 - Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」 - Google 検索セントラル ブログ「Our latest update to the quality rater guidelines: E-A-T gets an extra E for Experience」(2022年12月) - Google「Search Quality Rater Guidelines」(英語・PDF) --- ## コラム: AIクローラーは許可すべき?判断基準と設定例 ### この記事の要点 - AIクローラーには、AIに文章を覚えさせるために集めるものと、AI検索の回答でサイトを紹介するために内容を読み取るものがあり、robots.txtという設定ファイルで別々に扱えます。 - 2026年8月時点で、OpenAI、Anthropic、Google、Perplexityはいずれも自社のクローラーの名前と役割、止め方を公式サイトで公開しています。 - AI検索経由で見つけてもらうことを目的とする企業サイトについて、サイトモはAI検索用のクローラーを明示的に許可する設定を基本にしています。 - 利用者がその場で「このページを読んで」と指示したときの読み取りは、robots.txtの指定に従わない場合があるとOpenAIとPerplexityが公式に説明しています。 - 許可設定をしただけで内容が伝わりやすくなるわけではありません。本文の書き方や構造化データとあわせて整える前提の作業です。 ### AIクローラーとは何ですか AIクローラーとは、生成AIを提供する会社が、公開されているウェブページの文章を自動で読み取るために動かしているプログラムです。人が見て回る代わりに、リンクをたどってページを取得していきます。Google検索の巡回プログラムと仕組みは似ていますが、集めた文章の使い道が違います。 使い道は大きく二つに分かれます。ひとつはAIそのものを賢くするための材料として使う場合。もうひとつは、利用者の質問に答えるときに参照して、回答の中でサイトを紹介するために使う場合です。同じ会社でも、この二つを別のプログラムとして分けて動かしています。 そして、どのプログラムに自社サイトを読ませるかは、サイト側が指定できます。その指定を書く場所が、サイトの一番上の階層に置くrobots.txtというテキストファイルです。robots.txtは、巡回プログラム向けに「どこを読んでよいか」を書いておくための、昔から使われている取り決めです。 技術的な遮断ではありません。 robots.txtは、アクセスを強制的に止める仕組みではなく、各社が方針として従う前提の申し合わせです。確実に見せたくない情報は、ログインの内側に置く必要があります。 ### 学習用とAI検索用は何が違いますか 学習用を止めてもAI検索の回答から消えるわけではなく、AI検索用を止めると回答での紹介が減る可能性がある、という違いがあります。ここを混同したまま「AIに勝手に使われたくない」と全部を拒否してしまうと、AI検索から自社が消える側面だけが残ります。 2026年8月時点で各社が公式に公開している内容を、役割ごとに並べます。名前は設定ファイルに書くときの正式な表記です。 名前 提供元 役割 拒否したときの影響(各社の説明) GPTBot OpenAI ChatGPTの土台となるAIを学習させるための収集 今後の学習対象から外れる意思表示になる OAI-SearchBot OpenAI ChatGPTの検索機能でサイトを紹介するための読み取り ChatGPTの検索結果に出なくなる ChatGPT-User OpenAI 利用者の指示でその場でページを見に行く動き 自動巡回ではなく、robots.txtの指定に基づいて動くものではないと説明されている ClaudeBot Anthropic Claudeの学習に使う可能性がある収集 今後の学習データから除外される Claude-SearchBot Anthropic Claudeの検索結果の質を上げるための索引づくり 索引に入らず、Claudeの回答での露出や正確さが下がる可能性がある PerplexityBot Perplexity Perplexityの検索結果でサイトを紹介するための読み取り 学習には使っていないと明記されており、拒否すると紹介対象から外れる Google-Extended Google Geminiの学習や回答の裏付けに使うかどうかの指定 Google検索への掲載や順位には影響しないとGoogleが明記している 表で特に注意していただきたいのは最後の行です。Google-Extendedを拒否してもGoogle検索の掲載や順位には関係しない、とGoogle自身が説明しています。逆に言えば、Google検索での見え方を調整したいときに触るべき場所ではありません。 ### 自社は許可すべきか、拒否すべきか 判断の分かれ目は、自社サイトの文章そのものが売り物かどうかです。集客のために情報を載せているサイトと、文章や資料を有料で提供しているサイトでは、答えが変わります。 会社案内、サービス説明、料金、事例、よくある質問といった内容を載せて問い合わせにつなげているサイトであれば、読み取られて困る情報は基本的にありません。むしろ、AI検索の回答の中で自社名が挙がらないことのほうが機会損失になります。士業や建設業のように、地域と分野で指名検索が起きやすい業種ほど、この傾向は強いと考えています。 一方で、有料会員向けの記事、独自の調査レポート、教材のように文章自体が商品である場合は、学習用の収集だけを断るという選択が現実的です。学習用とAI検索用が別々に指定できるので、「AI検索には出したいが、学習の材料にはされたくない」という中間の選び方ができます。 サイトモは、集客と信頼づくりを目的とした企業サイトについては、学習用もAI検索用もまとめて許可する設定を基本にしています。理由は単純で、読み取られることを前提にした文章の書き方を整えるほうが、遮断するよりも成果につながりやすいと考えているためです。サイトモ自身のサイトも同じ方針で運用しています。 ### サイトモのrobots.txtの書き方 サイトモはrobots.txtの中で、主要なAIクローラーを名前ごとに一つずつ書き出し、許可することを明示しています。「特に指定していないので結果的に読める」状態と、「意図して許可している」状態を分けたいからです。実際の内容はhttps://site-more.com/robots.txt でそのまま確認できます。 書き方はどのクローラーでも同じ形です。名前を書き、読んでよい範囲を書き、読ませない場所だけを個別に外します。 User-agent: GPTBot Allow: / Disallow: /plan-demo/ User-agent: OAI-SearchBot Allow: / Disallow: /plan-demo/ User-agent: ClaudeBot Allow: / Disallow: /plan-demo/ Sitemap: https://site-more.com/sitemap-index.xml サイトモの実装では、この形でGPTBot、OAI-SearchBot、ChatGPT-User、PerplexityBot、ClaudeBot、Claude-SearchBot、Google-Extended、Applebot-Extended、Amazonbot、meta-externalagent、cohere-ai、Bytespiderなどを個別に記載しています。除外しているのは、プランごとのサンプルサイトを置いている一部の階層だけです。サンプルの中身が本体の説明として拾われると、かえって内容が混ざるためです。 あわせて、サイトの地図であるサイトマップの場所も同じファイルに書いています。どのページが存在するかを最初に伝えられるので、巡回の手がかりになります。 ### 設定したのに思ったとおりにならない場面 robots.txtを直しても効かないケースがいくつかあります。実務でつまずきやすい順に挙げます。 - 利用者がその場でURLを渡して読ませたとき。OpenAIはChatGPT-Userについて自動巡回ではないと説明し、Perplexityも利用者の指示で動く読み取りは一般にrobots.txtの指定に従わないと明記しています。つまり、拒否と書いても読まれることがあります。 - サーバーやセキュリティサービスの側で止めている場合。robots.txtでは許可していても、不正アクセス対策の機能が見慣れない相手をまとめて遮断していることがあります。この場合は設定ファイルを直しても変わりません。 - 反映までに時間がかかる場合。Perplexityは公式資料の中で、設定変更が行き渡るまで最大24時間程度かかるとしています。直した直後に確認しても判断できません。 - ファイルの置き場所が違う場合。robots.txtはサイトの最上位、たとえばhttps://example.com/robots.txt に置く必要があります。下の階層に置いても読まれません。 もうひとつ、地味ですが効く注意点があります。AIクローラーは今後も増えます。名前を一つずつ書く方式は意図が明確になる反面、書いていない新しいクローラーが出てきたときに取りこぼします。年に数回、各社の公式ページを見て追記するくらいの運用は前提になります。サイトモでは、社内の見直しのタイミングでこの確認を行っています。 ### 許可設定だけでは足りない理由 robots.txtで許可することは「読んでよい」と伝える作業であり、「わかりやすく伝える」作業ではありません。入口を開けただけで、中身が整うわけではないという言い方が近いかもしれません。 読み取られた先で内容が正しく理解されるかどうかは、ページの書き方に左右されます。サイトモが自社サイトで並行して実装しているのは、次の三つです。 - サイトの要約と主要ページの一覧をまとめたllms.txtとllms-full.txtを公開し、サイト全体の位置づけを最初に伝えられるようにしています。 - 記事や会社情報、よくある質問、手順の説明に構造化データを付け、どの文章が何を意味しているかを機械が判別できる形にしています。 - ページの更新日を、実際の更新作業の記録から自動で反映する仕組みにしています。手作業で書き換える運用では、古い日付が残りやすいためです。 なお、llms.txtの効果については見方が分かれています。サイトモも、これを置けば引用されるという性質のものではないと考えています。設置の手間が小さく、サイトの説明を自分の言葉で一箇所にまとめられる点に価値があるという位置づけです。 ### まとめ AIクローラーの許可と拒否は、思想の問題ではなく、自社サイトの文章が売り物かどうかで決まる実務判断です。集客目的の企業サイトなら許可が基本。文章自体が商品なら、学習用だけを断るという中間の選び方ができます。 確認の順番としては、次のように進めるとつまずきにくいはずです。 - 自社のrobots.txtをブラウザで開き、AIクローラーについて何も書かれていないか、まとめて拒否されていないかを見る。 - 拒否されている場合、それが意図した設定なのか、制作時の初期設定がそのまま残っているだけなのかを制作者に確認する。 - 許可する方針にするなら、学習用とAI検索用を分けて書けることを踏まえて、名前ごとに指定する。 - 設定後は、本文の書き方や構造化データ、更新日の扱いまで含めて見直す。 特に多いのが二番目です。数年前に作ったサイトで、当時の判断や制作会社の標準設定としてAIクローラーがまとめて拒否されたまま、誰も把握していないという状態は珍しくありません。 ### よくある質問 ### robots.txtで拒否すると、Google検索の順位は下がりますか Google-Extendedを拒否してもGoogle検索の掲載や順位には影響しない、とGoogleが公式に説明しています。ただし、Googleの通常の検索用クローラーまでまとめて拒否してしまうと検索結果に出なくなります。AI向けの指定と検索用の指定は別物として扱ってください。 ### robots.txtで拒否すれば、AIに使われないと言い切れますか 言い切れません。robots.txtはアクセスを強制的に止める仕組みではなく、各社が方針として従う前提の取り決めです。加えて、利用者の指示でその場でページを読む動きは指定の対象外になる場合があると、OpenAIとPerplexityが公式に説明しています。確実に見せたくない情報は公開領域に置かない判断が必要です。 ### robots.txtがあるかどうかは、どうやって確認しますか 自社サイトのURLの末尾に/robots.txtを付けてブラウザで開くと確認できます。文字だけのページが表示されればそれが現在の設定内容です。ページが見つからない場合はファイルが未設置で、AIクローラーに対する指定を何もしていない状態です。 ### llms.txtも一緒に用意したほうがよいですか 目的が違うので、どちらかを選ぶものではありません。robots.txtは読み取ってよい範囲を伝えるファイル、llms.txtはサイトの要約と主要ページを伝えるファイルです。2026年8月時点で、llms.txtを参照していることを公式に明言している生成AIの提供元は限られています。効果を断定できる段階ではないため、まずrobots.txtの整理と本文の見直しを優先することをサイトモは勧めています。 ### 参考情報 - OpenAI「Overview of OpenAI Crawlers」 - Anthropic「Does Anthropic crawl data from the web, and how can site owners block the crawler?」 - Google「List of Google’s common crawlers」(Google-Extendedの説明を含む) - Perplexity「Perplexity Crawlers」 - サイトモ robots.txt(実装内容) - サイトモ llms.txt(実装内容) ## 主要ページ ## ページ: AIO・LLMO対応 サブスク型ホームページ制作|サイトモ (/) ChatGPTなどのAI検索に「おすすめ」として引用されやすくするためのホームページ制作とAIO(AI最適化)対策を、初期費用0円・月額制で提供します。 ## ページ: AIO対策とは|AI検索に選ばれやすくなる仕組み|土台・コンテンツ・運用の3段モデル|サイトモ (/aio/) AIO対策とは何か、AI検索で引用される可能性を高めるための対策を解説。効果が積み上がる3段モデル(土台=構造対策/コンテンツ=引用されやすい本体/運用=持続への取り組み)を、何をする・なぜ効くか・どのプランかの順でご説明します。初期費用0円・月額制。 ## ページ: 料金プラン|AI検索に対応し続けるHPを月額制で|初期費用0円・税別|サイトモ (/price/) AIO・LLMO対応サブスク型ホームページの料金プラン。初期費用0円・月額4,980円〜(税別)。ライト/スタンダード/プレミアムの3プランと、引用される本体を積み上げるオプションを、効果の階段とともに正直にご説明します。 ## ページ: ご利用の流れ|お申し込みから公開・運用まで|サイトモ (/flow/) AIO・LLMO対応サブスク型ホームページのご利用の流れをご説明します。無料AIO診断→ご提案→制作→公開・運用の4ステップ。専門知識は不要、丸投げOKです。熊本本社・全国オンライン対応。 ## ページ: よくある質問|AIO対応サブスク型HP制作|サイトモ (/faq/) AIO・LLMO対応サブスク型ホームページ制作に関するよくある質問。料金・支払い・AIOの効果・サービス内容・対応エリア・ITが苦手な方への対応など、気になる点をまとめてお答えします。 ## ページ: 会社概要|サイトモ (/about/) 株式会社エヌティ・ウェブデザインの会社概要です。熊本本社。運営サービス「サイトモ」でAIO・LLMO対応サブスク型ホームページ制作を提供。会社情報・事業内容・専門性についてご紹介します。 ## ページ: AIO実装ショールーム|AI検索対応の仕組みを自社サイトで公開|サイトモ (/showroom/) AIO対応を名乗るだけでなく、自社サイトでAIO実装の中身と過程を公開中。構造化データ・llms.txt・FAQ構造・E-E-A-Tなど、AI検索に選ばれやすくなる対策の実装例をそのまま見せます。熊本発・全国対応のサブスク型ホームページ制作。 ## ページ: 士業向けAIO対応ホームページ制作|税理士・社労士・行政書士 (/industry/shigyo/) ChatGPTなどのAI検索に「熊本 相続税 強い税理士」で引用される事務所へ。専門分野の構造化・E-E-A-T・相談導線のAI可読化で、士業専門のAIO対応ホームページを初期費用0円・月額制で制作。熊本本社・全国対応。 ## ページ: 建設・リフォーム業向けAIO対応ホームページ制作|地域工務店・外壁塗装・屋根修理 (/industry/construction/) ChatGPTなどのAI検索に「熊本 外壁塗装 評判」で真っ先に挙がる会社へ。施工エリア・工法・施工事例・補助金情報の構造化で、建設・リフォーム業専門のAIO対応ホームページを初期費用0円・月額制で制作。熊本本社・全国対応。 ## お問い合わせ 無料AIO診断・無料相談を受付中。初期費用0円・しつこい営業はありません・全国オンライン対応。